こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
「日商簿記3級のテキストは、どれを選べばいいの?」
独学で日商簿記3級の合格を目指しているのであれば、このようにお悩みの方も多いかと思います。
結論から言えば、日商簿記3級のテキストはどれを選んだとしても、内容自体にそれほど大きな違いはありません(身もふたもない言い方ですが…)。
とはいえ、テキストも人によって合う合わないの相性があるため、なるべく自分に合ったテキストを選んだ方が効率的に勉強できるのは間違いないでしょう。
また、「すぐに勉強を始めたいので、手っ取り早くオススメのテキストを知りたい」という方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、そんな方のために『日商簿記3級のテキストを選ぶ際のコツ』と『オススメの日商簿記3級テキスト3選』をご紹介します。
日商簿記3級のテキスト選びでお悩み中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
一応、私も日商簿記1・2級の資格を有しており、さらに会計事務所での実務経験も2年近くありますので、多少の参考にはなるかと…。
日商簿記3級のテキストを選ぶ際のコツ
まずは、日商簿記3級のテキストを選ぶ際のコツについて見ていきましょう。
具体的には、以下の3つです。
- 最新版のテキストを選ぶ
- 自分の学習スタイルに合ったテキストを選ぶ
- 自分にとって見やすいテキストを選ぶ
①最新版のテキストを選ぶ
1つ目のコツは、最新版のテキストを選ぶことです。
というのも、古いテキストでは現在の日商簿記検定の出題範囲に対応できていない部分もあり、最新版以外のテキストは教材として不適切であるからです。
特に会計基準は改正が多く、会計処理の変更や新たな会計処理の追加は頻繁に行われるため、古いテキストでは全く使い物にならない可能性があります。
仮に古いテキストで運よく本試験に合格できたとしても、過去の会計処理をマスターしてしまっては、実務においても不都合が生じるでしょう。
とりわけネットや古本屋で購入する場合には、十分な注意が必要です。
うっかり古いバージョンのものを買ってしまわないよう、しっかりと確認してから購入するようにしましょう。
テキストの表紙には、「〇〇年度版」「〇〇年○月検定対応」といった記載があるため、そこから最新版かどうかを判別できます。
②自分の学習スタイルに合ったテキストを選ぶ
2つ目のコツは、自分の学習スタイルに合ったテキストを選ぶことです。
例えば、テキストに直接書き込みをしながら勉強したい人であれば、冊子のテキストが適していると言えます。
逆に、通勤時間や外出時のスキマ時間等を活用して勉強したい人であれば、持ち運びに便利なコンパクトサイズのテキストや電子書籍のテキストが適していると言えるでしょう。
自分の学習スタイルに合ったテキストを選ばないと、勉強中にストレスを感じてしまい、挫折にも繋がりやすくなります。
まずは自分の学習スタイルを明確にして、それに合ったテキストを選ぶようにしましょう。
③自分にとって見やすいテキストを選ぶ
3つ目のコツは、自分にとって見やすいテキストを選ぶことです。
日商簿記3級のテキストの中には、「フルカラー」を売りにしているテキストもありますが、必ずしもフルカラーが見やすいとは限りません。
人によっては、黒+赤の二色刷りの方が見やすい場合もあるでしょう。
また、「イラスト付き」「マンガ付き」といったテキストもありますが、人によっては「ゴチャゴチャしていて逆に見づらい」と感じることもあるかもしれません。
このように、テキストが見やすいかどうかは、人によって感じ方が異なります。
そのため、ネット等の口コミを鵜呑みにせず、自分にとって見やすいと感じるテキストを選ぶことが重要です。
テキストの見やすさを判断するには、実際に手に取って見るのが一番です。
ネットで購入する場合であっても、事前に書店で実物を見ておくことをオススメします。
オススメの日商簿記3級テキスト3選
続いて、『オススメの日商簿記3級テキスト』を3つご紹介します。
①パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級
パブロフ流の最大の特徴は、全ての練習問題に解説動画がついている点です。
簿記を初めて勉強する人は、文章や図解の解説のみではなかなかイメージが湧きづらいものです。
その点、パブロフ流では、練習問題ページについているQRコードから簡単に解説動画が見られる(スマホでも視聴可)ため、問題を解く流れや手の動かし方がよくわかります。
さらに、どうしてもわからない部分については、著者のブログで直接質問することも可能です。
また、テキストは全ページフルカラーで、4コマ漫画やイラストもふんだんに盛り込まれているため、簿記の初学者でも取っつきやすい作りとなっています。
しかし、解説自体はかなり詳しく、特に苦手な人が多い分野についてはかなり丁寧に解説しているため、内容的にはかなり充実しています。
そのため、パブロフ流は簿記の初学者も含め、全ての人におすすめできるテキストです。
ただ、パブロフ流のテキストのみでは、問題演習がやや足りないかもしれません。
より確実に合格を目指したいのであれば、『総仕上げ問題集』もセットで購入することをオススメします。
②スッキリわかる 日商簿記3級
スッキリわかるの最大の特徴は、テキストと問題集が1冊にまとまっている点です。
そのため、インプット後はそのまま問題演習に移行でき、スムーズに勉強を進めることが可能です。
さらに、実践形式の模擬テスト1回分も収録されており、直前の総仕上げとして活用できます(※別途、ネット模試1回分も体験可能)。
テキストはフルカラーで、ストーリー性を持たせた構成となっているため、簿記の初学者でも理解しやすい作りとなっています。
これだけ内容が充実しているにもかかわらず、価格(税込)は『1,210円』と、今回紹介しているテキストの中でも最安値の価格です。
そのため、スッキリわかるは、コスパを重視する人におすすめのテキストと言えるでしょう。
スッキリわかるの1冊のみでも十分ですが、より多くの問題演習を行って実力をつけたい方は、『本試験予想問題集』もセットで購入することをオススメします。
③よくわかる簿記シリーズ 合格テキスト 日商簿記3級
よくわかる簿記シリーズの最大の特徴は、テキストの中身が合格に必要な最小限の範囲に絞られている点です。
実際、総ページ数は330ページほどとなっており、市販のテキストの中でもトップクラスのページ数の少なさとなっています。
よくわかる簿記シリーズはTAC簿記検定講座の公式教材となっていることもあり、テキスト自体はコンパクトであっても、合格のノウハウが凝縮されており、効率的に合格レベルに達することが可能です。
また、一般的なテキスト(A5)よりもサイズが大きい(B5)ため、テキストに直接書き込みをしながら勉強したい人に適しているでしょう。
ただし、内容がコンパクトにまとめられているぶん、簿記の初学者にとってはやや説明がわかりづらいかもしれません。
そのため、よくわかる簿記シリーズは、簿記の学習経験者向けのテキストと言えます。
また、よくわかる簿記シリーズはパブロフ流と同様、テキストのみでは問題演習がやや足りないかもしれません。
より確実に合格を目指したいのであれば、問題集の『合格トレーニング』もセットで購入することをオススメします。
参考:各テキストの比較表
参考として、各テキストの比較表を載せておきます。
パブロフ流で みんな合格 シリーズ | スッキリ わかる シリーズ | よくわかる 簿記 シリーズ | |
---|---|---|---|
税込価格 | 1,430円 | 1,210円 | 2,200円 |
判型 | A5 | A5 | B5 |
総ページ数 | 392 | 500 | 336 |
刷色 | フルカラー | フルカラー | フルカラー |
電子書籍 | 対応 | 対応 | 対応 |
おすすめの人 | 初学者も含め 全ての人 | コスパを 重視する人 | 簿記の 学習経験者 |
通信講座を活用するのもアリ
日商簿記3級は独学でも十分に合格を狙えますが、もしテキストのみの勉強で行き詰った場合は、通信講座を活用するのも1つの手です。
通信講座では最短で合格を狙えるカリキュラムが組まれているため、忙しい人でも効率よく合格レベルに達することができます。
また、勉強を進めていく中でわからない部分があった時も、質問サービスなどですぐに疑問を解消できるため、途中で挫折するリスクも抑えられるでしょう。
確かに通信講座はテキストよりも費用がかかりますが、少ない労力で確実に合格を目指したいのであれば、通信講座の方が適しています。
テキストのみの独学で行き詰ったしまった場合には、通信講座の活用も検討してみましょう。
まとめ:自分に合ったテキストを見つけることが重要
日商簿記3級は年間で30万名前後が受験する人気資格ということもあり、テキストは非常に充実しています。
ただし、テキストも人によって合う合わないの相性があるため、自分に合ったテキストを見つけることが重要です。
今回の内容を参考にしつつ、ぜひ自分に合ったテキストを見つけて、合格を勝ち取りましょう!
自分に合ったテキストを選ぶことができれば、より合格に近づくでしょう。
◆オススメの日商簿記3級テキスト3選
①パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級 ※簿記の初学者も含め、全ての人におすすめ
②スッキリわかる 日商簿記3級 ※コスパ重視の人におすすめ
③よくわかる簿記シリーズ 合格テキスト 日商簿記3級 ※簿記の学習経験者向け
以上、またお会いしましょう。