こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
「転職で9月入社を目指すのは、戦略としてアリなの?」
転職を検討しているのであれば、このような疑問を持つこともあるかもしれません。
基本的に求人は年中あり、その気になればどの時期であっても転職は可能です。
ただ、多くの企業は9月末が中間決算(上半期終了)となるため、転職市場においても下半期に向けた10月入社の求人が圧倒的に多く、あえて9月入社を目指すことに不安を抱く方もいらっしゃるかと思います。
果たして転職で9月入社を目指すのは、戦略としてアリなのでしょうか?
今回はこの点について、書いていきたいと思います。

一応、私も転職歴は4回あり、さらに8年近く人事部として採用する側の実情も見てきましたので、多少の参考にはなるかと…。
9月入社転職の実態

そもそも9月入社は、転職のタイミングとしてどうなのでしょうか?
前述の通り、多くの企業は9月末で上半期終了となるため、下半期(10月入社)に照準を合わせて採用活動を進めるのが一般的で、9月入社の求人を出す企業はそれほど多くありません。
ただ、なかには「下半期に向けて早めに人材を確保しておきたい」といった狙いから、9月入社の採用を進める企業も一定数存在します。
また、一般的に夏のボーナス支給後は退職者が出やすいため、引き継ぎの関係で9月に入社できる後任者を探している企業もあります。
このように、9月に入社できる人材は一定の需要があるため、あえて9月入社を狙うのは戦略として十分にアリと言えるでしょう。
9月入社転職のメリット

9月入社を目指す人はそれほど多くないものの、あえて9月入社に狙いを定めることにはいくつかのメリットがあります。
そこで本章では、9月入社転職のメリットについて見ていきましょう。
具体的には、以下の2つが挙げられます。
- 自分のペースで転職活動を進めやすい
- 下半期が始まる前に業務理解を深められる
①自分のペースで転職活動を進めやすい
9月入社転職の最大のメリットは、自分のペースで転職活動を進めやすいことです。
下半期に向けて転職市場が活性化するのはお盆休み明け以降であるため、6月から8月中盤くらいまでは比較的ライバルが少ない傾向にあります。
また、この時期は一般的に現職の繁忙期と重なることが少なく、他の時期と比べても仕事と転職活動の両立がしやすくなっています。
このように、9月入社転職は自分のペースで転職活動を進めやすくなるため、じっくりと求人の精査や選考対策をしたい人にとっては、非常に適したタイミングと言えるでしょう。
②下半期が始まる前に業務理解を深められる
9月入社転職の2つ目のメリットは、下半期が始まる前に業務理解を深められることです。
多くの企業は10月から下半期が始まり、それに合わせて新体制や新プロジェクトがスタートするため、職場全体が慌ただしくなります。
その点、9月に入社して、下半期が始まる前に社内ルールや業務フローなどの理解を深めておけば、10月にスタートダッシュを切りやすくなるでしょう。

また、9月中であれば前任者がまだ在籍している可能性が高く、直接引き継ぎを受けられる機会も多くなるため、その点もメリットと言えます。
9月入社転職のデメリット

9月入社に狙いを定めた転職にはメリットがある一方で、デメリットもいくつかあります。
続いて、9月入社転職のデメリットについて見ていきましょう。
具体的には、以下の2つが挙げられます。
- 入社後のサポートが手薄になりやすい
- 梅雨の時期に転職活動を進めなければならない
①入社後のサポートが手薄になりやすい
9月入社転職の最大のデメリットは、入社後のサポートが手薄になりやすいことです。
9月は多くの企業が中間決算に向けて忙しくなりやすいため、中途入社者の教育や研修に割ける時間がどうしても少なくなる傾向にあります。
そのため、入社後は周囲からあまり満足に目をかけてもらえず、十分なサポートを受けられない可能性があります。

仮にそうなった場合には、9月中は10月からの下半期に向けた準備期間として割り切り、職場に慣れることや業務理解に努めるのが賢明です。
②梅雨の時期に転職活動を進めなければならない
9月入社転職の2つ目のデメリットは、梅雨の時期に転職活動を進めなければならないことです。
9月入社に向けて転職活動を進めていれば、タイミング的に6月上旬~7月中旬の梅雨の時期に面接や面談が集中します。
雨の蒸し暑さの中でスーツを着て移動するのは結構な負担となるため、その点もデメリットの1つとして認識しておいた方がいいでしょう。

また、この時期は多くの企業がクールビス期間中であるため、ネクタイやジャケットはコインロッカーなどを利用して、外で着用するといった工夫も必要となります。
9月入社転職のスケジュール目安

では、実際に9月入社を目指すのであれば、いつから転職活動を始めればいいのでしょうか?
もちろん、どのようなスケジュールを組むべきかはその人の状況によって変わってきますが、本章では9月入社転職のスケジュール目安をご紹介します。
先に退職してから転職先を探す場合
先に現職を辞めてから転職先を探す場合は、6月末の退職(もしくは6月末を最終出勤日としてその後は有給消化)を目標にスケジュールを組むのがいいでしょう。
退職後は転職活動に専念できるものの、7~8月は求人数自体はそれほど多くないため、やはり遅くとも7月には転職活動をスタートしたいところです。
もしやむを得ない事情で退職が7月までずれ込む場合には、休日やスキマ時間などもうまく活用しながら、情報収集だけでも在職中に進めておくようにしましょう。
失業手当を受給できるかどうかも確認しておこう
なお、先に退職してから転職先を探す場合は、事前に失業手当を受給できるかどうかを確認しておきましょう。
9月に入社できる人材を求める企業はそれなりに存在するものの、企業によっては9月ではなく10月からの入社を打診される可能性もあります。
万が一そうなった時でも、失業手当を受給できれば生活費の心配はしなくて済みます。
失業手当を受給するためには色々と条件を満たす必要がありますが、現職で1年以上の勤務歴があれば、基本的には失業手当を受給できるハズです。
自己都合退職であれば、通常2ヶ月の給付制限期間(2020年10月前の退職であれば3ヶ月)の後に、90日間は失業手当を受給できます(※)。
※…受給要件や給付制限期間・受給日数などは人によって異なるため、下記にて詳細をご確認ください。
参照:厚生労働省ハローワークインターネットサービス『基本手当について』
失業手当を受給できるかどうかで、退職後の精神的なプレッシャーも大きく変わってくるため、自身は失業手当の受給要件を満たしているのか、必ず事前に確認しておきましょう。
転職先が決まってから退職する場合
転職先が決まってから退職する場合は、働きながら転職活動を進める必要があるため、3ヶ月くらいの期間を見込んでおいた方がいいでしょう。
具体的な目安としては、7月の早い段階で転職先が決まるのが理想です。
そうなれば、お盆休みまでに引き継ぎや退職手続きなどを終わらせて、そのままお盆休みから有給休暇の消化の流れに持ち込みやすくなります。
もちろん、転職活動は必ずしも予定通りに進むとは限りませんが、ゴールから逆算して余裕のあるスケジュールを組んでおきましょう。
◆働きながら転職活動を進める場合のスケジュール例(※2週間ほどの有給休暇を消化するケース)
- 5月下旬~6月上旬:準備期間(情報収集・応募書類の作成など)
- 6月上旬~7月中旬:転職活動(応募・面接など)
- 7月下旬~お盆休み前:現職での退職処理(引き継ぎ・各種手続きなど)
- 8月中旬~8月下旬:有給休暇消化
- 9月:入社
9月入社転職を成功させるコツ

転職で9月入社を狙うのは全く問題ありませんが、内定を獲得するためにはいくつかのコツを押さえておく必要があります。
そこで本章では、9月入社転職を成功させるコツをご紹介します。
具体的には、以下の通りです。
- 企業側の採用ニーズに沿ったアピールをする
- 転職エージェントを積極的に活用する
①企業側の採用ニーズに沿ったアピールをする
9月入社転職の成功率を上げるには、企業側の採用ニーズに沿ったアピールをすることが重要です。
あえて10月ではなく9月に中途入社者を迎え入れようとする企業には、何かしらの意図があるハズです。
そういった企業側の意図を理解し、そのニーズに沿ったアピールをすることで、内定を獲得できる可能性も高まります。
◆企業側の採用ニーズに沿ったアピール例
- 下半期に向けて優秀な人員を確保しておきたい → 即戦力になれることをアピールする
- 上半期いっぱい(9月末)で退職する人間の後任者を見つけたい → 後任者としての適性をアピールする

企業側の採用意図は求人情報に直接書かれていたり、ヒントが記載されていたりするケースが多いため、しっかりと読み込んでおきましょう。
②転職エージェントを積極的に活用する
9月入社転職の成功率を上げたいのであれば、転職エージェントを積極的に活用することをオススメします。
お盆休み明け以降は転職市場がピークを迎えるため、転職エージェントも繁忙期に突入しますが、その前の時期は転職エージェントも比較的余裕があります。
そのため、9月入社を本気で目指している熱意を示しつつ、7~8月中に内定を獲得したい旨を伝えれば、転職エージェントからの積極的な求人の紹介やサポートに期待できるでしょう。
▼オススメの転職エージェントについては、下記の記事をご参照ください。
▼書類選考をなかなか通過できない場合は、書類選考なしの転職エージェントを活用するのもオススメです。
まとめ:転職であえて9月入社を狙うのも1つの戦略
最後にまとめておきます。
◆9月入社転職のメリット
- 自分のペースで転職活動を進めやすい
- 下半期が始まる前に業務理解を深められる
◆9月入社転職のデメリット
- 入社後のサポートが手薄になりやすい
- 梅雨の時期に転職活動を進めなければならない
9月入社の求人を出す企業はそれほど多くないものの、その時期はまだライバルも少なく、自分のペースで転職活動を進めやすくなります。
また、9月入社の場合には10月からの下半期が始まる前に業務理解を深められるため、あえて9月入社を狙うのも1つの戦略と言えます。
ただし、入社時期はあくまで目標の1つです。
9月入社にこだわりすぎるのではなく、状況に応じて10月入社にも対応できるようにしておくことをオススメします。

納得のいく転職先が決まれば、9月入社でも10月入社でも特に大きな差はありませんので。
以上、またお会いしましょう。


