こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
「最近の衛生管理者試験は難しくなったと聞くけど、それって本当なの?」
衛生管理者試験の受験を検討しているのであれば、このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
衛生管理者は、年間で10万名前後が受験する人気の国家資格です。
企業からのニーズも高いため、衛生管理者の資格を有していれば、転職においても有利に働きます。
▼衛生管理者を取得するメリットについては、下記の記事をご参照ください。
そんな人気の衛生管理者ですが、試験が難しくなったと聞くと、「合格できるのかな?」と不安になることもあるかもしれません。
果たして衛生管理者試験が難しくなったというのは、本当なのでしょうか?
今回はこの点について、書いていきたいと思います。
一応、私も働きながら第一種衛生管理者を取得した実績がありますので、多少の参考にはなるかと…。
衛生管理者試験は2016年から難しくなっている
結論から申し上げますと、衛生管理者試験は2016年(平成28年)から難しくなっています。
事実、衛生管理者試験の合格率を見ると、2016年を境に合格率が10%近く下がっていることがわかります(参照:安全衛生技術試験協会『試験実施統計』)。
◆衛生管理者試験の合格率の推移
年度 | 第一種 | 第二種 |
---|---|---|
2023年 (令和5年) | 46.0% | 49.6% |
2022年 (令和4年) | 45.8% | 51.4% |
2021年 (令和3年) | 42.7% | 49.7% |
2020年 (令和2年) | 43.8% | 52.8% |
2019年 (令和元年) | 46.8% | 55.2% |
2018年 (平成30年) | 44.2% | 52.4% |
2017年 (平成29年) | 45.0% | 54.9% |
2016年 (平成28年) | 45.5% | 55.5% |
2015年 (平成27年) | 55.5% | 66.0% |
2014年 (平成26年) | 56.3% | 69.3% |
2013年 (平成25年) | 54.7% | 67.3% |
2012年 (平成24年) | 53.9% | 66.2% |
2015年までの合格率は、第一種が『55%前後』、第二種が『65%前後』で推移していました。
一方、2016年以降の合格率については、第一種が『45%前後』、第二種が『50%前後』で推移していることから、2016年から試験の難易度が上がったのは間違いないと言えるでしょう。
衛生管理者試験が難しくなった要因
衛生管理者試験が難しくなった要因としては、2016年から出題傾向が変わり、過去問を解くだけの勉強法では対応しづらくなった点が挙げられます。
2015年までは過去問とほぼ同じ問題が頻出していたため、過去問を繰り返し解くだけでも合格点に達することが可能でした。
2015年以前は、過去問をコピペしただけのような問題も多く出題されていたようです…。
しかし、2016年以降は法改正や社会情勢の変化に基づいた「全く新しい問題」や、問題文や選択肢を変えた「変形問題」も出題されるようになりました。
そのため、2016年以降の試験は過去問を解くだけの勉強法では対応がしづらくなり、結果として合格率も下がり、「難しくなった」と言われるようになったのです。
難易度が上がっても試験の本質は変わらない
前述の通り、最近の衛生管理者試験は過去問対策だけでは合格が難しくなっていますが、試験の本質は基本的に同じです。
つまり、「基礎的な問題でしっかりと得点を積み重ねていけば、確実に合格点に届く」という、衛生管理者試験の本質的な部分はこれまでと変わらないということです。
確かに最近の試験では難問や見たこともないような問題も出題されますが、それらが解けなかったとしても十分に合格できます。
「試験の難易度が上がった」と聞くと不安になるでしょうが、過去問対策だけでは通用しなくなっただけで、試験自体の難易度が急激に上がったというわけではないのです。
衛生管理者試験に合格するための対策法
前述の通り、衛生管理者試験は以前のように過去問対策だけでは通用しなくなっています。
そこで本章では、衛生管理者試験に合格するための対策法をご紹介します。
具体的には、以下の2つです。
- 最新のテキスト・問題集を使って勉強する
- 通信講座を活用する
①最新のテキスト・問題集を使って勉強する
衛生管理者試験に合格するには、最新のテキスト・問題集を使って勉強するようにしましょう。
2016年以降の衛生管理者試験は、法改正や社会情勢の変化に基づいた問題も出題されるようになったため、古いテキストや問題集ではそういった問題に対応できません。
また、最新のテキストや問題集でないと、近年の出題パターンを正確に把握できず、問題文や選択肢を変えたような問題にも対応しづらくなります。
確かに古いテキストや問題集の方が安く入手できますが、試験に合格できなければ本末転倒です。
テキストや問題集を選ぶ際は、必ず最新版のものを選ぶようにしましょう。
②通信講座を活用する
より確実に衛生管理者試験の合格を目指すのであれば、通信講座の活用がオススメです。
通信講座であれば最新の出題傾向にも対応でき、重要部分や頻出問題を集中的に学習できるため、非常に効率よく勉強を進めることができます。
また、ほとんどの通信講座では質問サービスが用意されており、疑問点や不明点が発生してもすぐに質問できるため、独学に比べて途中で挫折する可能性も低くなります。
確かに通信講座を活用するとなると費用がかかりますが、より確実かつ効率的に衛生管理者試験に合格したいのであれば、通信講座の活用も検討してみましょう。
▼衛生管理者のオススメ通信講座については、下記の記事をご参照ください。
まとめ:衛生管理者試験はしっかりと対策をすれば合格できる
最後にまとめておきます。
- 衛生管理者試験は2016年から出題傾向が変わり、難易度が上がっている
- 最近の衛生管理者試験は、過去問対策だけでは通用しなくなっている
- 難易度は上がったものの、衛生管理者試験は基礎的な問題でしっかりと得点を積み上げていけば、確実に合格点に届く
◆衛生管理者試験に合格するための対策法
- 最新のテキスト・問題集を使って勉強する
- 通信講座を活用する
衛生管理者試験は2016年から出題傾向が変わり、試験の難易度が上がったのは事実です。
とはいえ、従来の過去問対策だけでは試験に対応しづらくなっただけで、劇的に難易度が上がったわけではありません。
これまでと同様、衛生管理者試験はしっかりと対策をすれば、独学での合格や一発合格も十分に可能です。
興味のある方は臆することなく、積極的にチャレンジしてみることをオススメします。
衛生管理者試験はコツコツ勉強すれば、確実に合格できますので。
以上、またお会いしましょう。