こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
「11月入社を目指すのであれば、いつから転職活動を始めればいいの?」
転職を検討しているのであれば、このような疑問を持つこともあるかもしれません。
転職活動においては、綿密なスケジュール管理が重要です。
特に働きながら11月入社の転職を目指すのであれば、スタート時期を見誤ると失敗に終わる可能性も高くなります。
果たして11月入社を目指すのであれば、いつから転職活動を始めればいいのでしょうか?
今回はこの点について、書いていきたいと思います。

一応、私も転職歴は4回あり、さらに8年近く人事部として採用する側の実情も見てきましたので、多少の参考にはなるかと…。
11月入社転職の実態

そもそもですが、11月入社は転職のタイミングとしてどうなのでしょうか?
一般的には新年度が始まる4月入社や、下半期が始まる10月入社に向けて転職市場も活発化することから、11月入社を目指す人はそれほど多くありません。
ただ、なかには年末の繁忙期を見据えて組織を強化する目的で、11月入社の採用を進める企業もあり、そういった企業では即戦力人材が重宝される傾向にあります。
そのため、経験や実績がそれなりにあって、即戦力人材として活躍できる自信がある人であれば、あえて11月入社を狙うのも1つの戦略と言えます。
11月入社転職のメリット

11月入社に狙いを定めた転職には、いくつかのメリットがあります。
そこで本章では、11月入社転職のメリットについて見ていきましょう。
具体的には、以下の3つが挙げられます。
- ライバルが少ない
- 現職での引き継ぎが進めやすい
- 長期休暇を転職活動の準備に充てられる
①ライバルが少ない
11月入社転職の最大のメリットは、ライバルが少ないことです。
前述の通り、10月は多くの企業が下半期に入る関係上、転職市場では10月入社を目指す人の方が多く、11月入社を狙う人はそれほど多くありません。
確かにピークを越えると求人の数は減りますが、同時にライバルの数も減るため、すぐに募集が打ち切りになるケースも少なく、腰を据えて転職活動に取り組むことができます。
②現職での引き継ぎが進めやすい
11月入社転職の2つ目のメリットは、現職での引き継ぎが進めやすいことです。
転職によって現職を退職する場合は業務の引き継ぎが必要ですが、実際は後任者が見つからないなどの理由で、引き継ぎがスムーズにいかないことは多々あります。
その点、11月入社を目指す転職の場合は、職場に退職の申し出をするタイミングが9月頃となるため、職場側も10月の人事異動に合わせて後任者を配置でき、業務の引き継ぎが進めやすくなります。
③長期休暇を転職活動の準備に充てられる
11月入社転職の3つ目のメリットは、長期休暇を転職活動の準備に充てられることです。
転職活動は情報収集や自己分析、応募書類の作成など、準備すべきことは山のようにあります。
その点、11月入社を目指す転職であれば、時期的に8月のお盆休みと重なるため、長期休暇を活用して転職活動の準備に充てることができます。
長期休暇中にしっかりと準備を進めておけば、その後の転職活動もスムーズに進められるようになるでしょう。
11月入社転職のデメリット

11月入社に狙いを定めた転職にはメリットがある一方で、デメリットもいくつかあります。
続いて、11月入社転職のデメリットについて見ていきましょう。
具体的には、以下の3つが挙げられます。
- 入社後に十分なサポートを受けられない可能性がある
- 選考に時間がかかりやすい
- 残暑の中で転職活動を進めなければならない
①入社後に十分なサポートを受けられない可能性がある
11月入社転職の最大のデメリットは、入社後に十分なサポートを受けられない可能性があることです。
多くの企業は10月から下半期に入る関係上、中途入社者向けの研修は10月のタイミングで実施されることが多く、11月入社の場合はそれらの研修スケジュールから外れてしまいます。
また、11月は年末にかけて徐々に忙しくなり始める時期でもあり、上司や先輩社員の指導を十分に受けられないことも考えられます。
そのため、完全未経験の業界や職種への転職を希望するのであれば、11月入社は避けた方がいいかもしれません。
②選考に時間がかかりやすい
11月入社転職の2つ目のデメリットは、選考に時間がかかりやすいことです。
11月入社は10月入社とは違い、下半期の開始と重なるケースが少なく、11月1日入社をマストとして採用を進めている企業はそれほど多くありません。
また、11月入社の採用を進めている企業は、「いい人材がいれば採用しよう」というスタンスのところも多いため、通常よりも選考に時間がかかる傾向にあります。
11月入社を目指すのであれば、ある程度余裕を持ったスケジュールを組んでおいた方がいいでしょう。
③残暑の中で転職活動を進めなければならない
11月入社転職の3つ目のデメリットは、残暑の中で転職活動を進めなければならないことです。
11月入社に向けて転職活動を進めていれば、時期的に9月前後に面接や面談が集中します。
9月になっても厳しい暑さは続いており、炎天下でスーツを着用して移動するのは結構な負担となるため、その点もデメリットの1つとして認識しておいた方がいいでしょう。

また、9月中は多くの企業がクールビス期間中であるため、ネクタイやジャケットはコインロッカーなどを利用して、外で着用するといった工夫も必要となります。
11月入社転職のスケジュール目安

では、実際に11月入社を目指すのであれば、いつから転職活動を始めればいいのでしょうか?
もちろん、どのようなスケジュールを組むべきかはその人の状況によって変わってきますが、本章では11月入社転職のスケジュール目安をご紹介します。
先に退職してから転職先を探す場合
前述の通り、多くの企業は10月から下半期が始まるため、先に現職を辞めてから転職先を探す場合は、キリのいい9月30日を退職日としてスケジュールを組むのがいいでしょう。
退職後は転職活動に専念できるため、10月から動き出したとしても11月入社に間に合う可能性は十分にあります。
また、有給休暇が残っている人は、引き継ぎが終わりしだい有給休暇の消化に入れるため、そこから転職活動を始めることで11月入社に間に合う可能性はさらに高くなります。

ただし、有給休暇消化中はまだ現職に在籍しているため、仮にすぐに転職先が決まったとしても、実際に入社できるのは有給休暇消化後(退職日の翌日以降)となる点に注意しましょう。
▼有給休暇を消化できない場合の有給休暇の買取の可否については、下記の記事をご参照ください。
失業手当を受給できるかどうかも確認しておこう
なお、先に退職してから転職先を探す場合は、事前に失業手当を受給できるかどうかを確認しておきましょう。
転職は運やタイミングの要素もあるため、11月入社を目指して転職活動を進めていても、年明けやそれ以降の入社までずれ込む可能性は十分にあります。
万が一そうなった時でも、失業手当を受給できれば当面の生活費はカバーできます。
失業手当を受給するためには色々と条件を満たす必要がありますが、現職で1年以上の勤務歴があれば、基本的には失業手当を受給できるハズです。
自己都合退職であれば、通常2ヶ月の給付制限期間(2020年10月前の退職であれば3ヶ月)の後に、90日間は失業手当を受給できます(※)。
※…受給要件や給付制限期間・受給日数などは人によって異なるため、下記にて詳細をご確認ください。
参照:厚生労働省ハローワークインターネットサービス『基本手当について』
失業手当を受給できるかどうかで、退職後の精神的なプレッシャーも大きく変わってくるため、自身は失業手当の受給要件を満たしているのか、必ず事前に確認しておきましょう。
失業手当の受給に関して不安がある場合には、無料Zoom相談で申請に関するアドバイスが受けられる『スグペイ』がオススメです。
転職先が決まってから退職する場合
転職先が決まってから退職する場合は、働きながら転職活動を進める必要があるため、3ヶ月くらいの期間を見込んでおいた方がいいでしょう。
具体的な目安としては、9月の早い段階で転職先が決まるのが理想です。
そうなれば、9月前半に退職の申し出をすることができ、職場側も10月の人事異動に合わせて後任者を配置しやすくなるため、引き継ぎもスムーズに進められます。
逆に、9月後半の退職の申し出になると、社内調整が難航して後任者がなかなか見つからない事態に陥る可能性が高くなります。
もちろん、転職活動は必ずしも予定通りに進むとは限りませんが、ゴールから逆算して余裕のあるスケジュールを組んでおきましょう。
◆働きながら転職活動を進める場合のスケジュール例(※2週間ほどの有給休暇を消化するケース)
- お盆休み前:準備期間(情報収集・応募書類の作成など)
- お盆休み明け~9月中旬:転職活動(応募・面接など)
- 9月中旬~10月中旬:現職での退職処理(引き継ぎ・各種手続きなど)
- 10月中旬~10月下旬:有給休暇消化
- 11月:入社
11月入社転職を成功させるコツ

11月入社を狙った転職は比較的ライバルが少ないものの、内定を獲得するためにはいくつかのコツを押さえておく必要があります。
そこで本章では、11月入社転職を成功させるコツをご紹介します。
具体的には、以下の通りです。
- 即戦力になれることを積極的にアピールする
- 転職エージェントを積極的に活用する
①即戦力になれることを積極的にアピールする
11月入社を目指すのであれば、即戦力になれることを積極的にアピールするようにしましょう。
前述の通り、11月入社の採用を進める企業は、年末の繁忙期に向けた人員補強を考えているところが多く、即戦力人材が重宝されやすい傾向にあります。
そのため、前職での実績や経験、スキルをなるべく具体的に伝え、入社後すぐに活躍できる人材であることを証明できれば、内定を獲得できる可能性も高まります。

その他、適応力の高さを伝えて、職場に早く馴染める人材であることをアピールするのも効果的です。
②転職エージェントを積極的に活用する
11月入社転職の成功率を上げたいのであれば、転職エージェントを積極的に活用することをオススメします。
転職エージェントの繁忙期は基本的に転職市場の動きと連動するため、10月入社のピークを過ぎた時期であれば、エージェントのサポートも受けやすくなります。
転職エージェント側としても、繁忙期以外の転職希望者の存在は貴重であるため、11月入社を本気で目指している熱意を示せば、転職エージェントからの積極的な求人の紹介に期待できるでしょう。
▼オススメの転職エージェントについては、下記の記事をご参照ください。
▼書類選考をなかなか通過できない場合は、書類選考なしの転職エージェントを活用するのもオススメです。
まとめ:11月入社に向けた転職は意外と狙い目
最後にまとめておきます。
◆11月入社転職のスケジュール目安
- 先に退職してから転職先を探す場合:9月30日を退職日としてスケジュールを組む
- 転職先が決まってから退職する場合:9月の早い段階で内定を獲得できるようにスケジュールを組む
◆11月入社転職を成功させるコツ
- 即戦力になれることを積極的にアピールする
- 転職エージェントを積極的に活用する
11月入社に向けた転職は何となくキリの悪い感じがするかもしれませんが、ライバルが少なかったり現職での引き継ぎが進めやすかったりするなど、意外と狙い目のタイミングでもあります。
11月入社の求人では即戦力人材が重宝される傾向にあるため、即戦力人材として活躍できる自信がある人には特にオススメです。
「思い立ったが吉日」ではありませんが、11月入社を目指すのであれば、なるべく早めに転職活動を始めるようにしましょう。

まずは行動を起こすことが何より重要です。
以上、またお会いしましょう。