こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
「クレペリン検査で落ちることはあるの?」
転職活動中の方であれば、もしかしたらクレペリン検査を受ける必要が出てくるかもしれません。
クレペリン検査とは、単純な足し算をひたすら繰り返していくだけの検査です。
クレペリン検査は新卒採用における適性検査の1つとして用いられることが一般的で、中途採用で用いられることはあまり多くありません。
そのため、中にはそもそもクレペリン検査を受検したことがなく、どんな検査なのかわからないという方もいらっしゃるかと思います。
果たして、クレペリン検査で落ちることはあるのでしょうか?
また、クレペリン検査を受検する際は、どのような対策が必要になるのでしょうか?
今回はこの点について、書いていきたいと思います。
一応、私も転職歴は4回あり、さらに私自身も実際にクレペリン検査を受検した経験がありますので、多少の参考にはなるかと…。
クレペリン検査で落ちることは、ほぼない
さて、さっそく結論を申し上げますと、
「クレペリン検査で落ちることは、ほぼない」
です。
もちろん、クレペリン検査の結果をどこまで重視するかは企業によって異なるため、一概にそうとは言い切れません。
しかし中途採用においては、クレペリン検査の結果はあくまで参考程度としている企業がほとんどかと思います。
なぜなら、中途採用は新卒採用と違い、経歴やスキルなど採用するかどうかの判断基準が十分にあるからです。
よって、応募した企業の選考方法にクレペリン検査があったとしても、それほど身構える必要はないかと思います。
とはいえ、何の対策もなしに受検して散々な結果だったら、選考結果に多少なりとも影響があるかもしれません。
やはり最低限のことは事前に知っておいた方がいいため、次章よりクレペリン検査の概要と対策について順に解説していきます。
クレペリン検査の概要
そもそもクレペリン検査とは、ドイツの精神医学者のエミール・クレペリン博士によって提唱されたものを、日本の心理学者である内田勇三郎博士が心理検査として確立させたものです。
よって、正式名称は「内田クレペリン精神検査」と言います。
クレペリン検査の主目的は、単純作業をもとにその人の精神的・心理的な特徴を調べることです。
日本で開発された心理検査の中では最も歴史のある検査の1つで、年間70万人が受検しています。
クレペリン検査の内容
クレペリン検査の内容自体は、非常に単純な計算問題です。
具体的には、隣り合う数字を足して、その下一桁の数字を下のスペースに記入していきます。
例えば、こんな感じです。
問題 | 3 | 6 | 7 | 3 | 5 | 8 | |||||
解答 | 9 | 3 | 0 | 8 | 3 |
最初は3+6なので、「9」と記入します。
その次は6+7で13となるので、下一桁の「3」を記入します。
さらにその次は7+3で10となるので、下一桁の「0」を記入していきます。
こんな感じで、延々と足し算を繰り返していくだけです。
クレペリン検査の方法
本番では数字が羅列された紙が配布され、足し算をひたすら繰り返していきます。
検査は1行ごとに区切って行われます。
1行には100個以上の数字が並んでおり、1行にかけられる時間は60秒です。
60秒が経過したら、途中でも次の行に移らなければなりません。
これをひたすら繰り返します。
15行終わったら5分休憩して、その後また15行に取り組みます。
よって、本番は前半15分・休憩5分・後半15分の全35分の流れで進行します。
なお、1行全てを解答することは求められていない(※そもそも常人には不可能な)ため、60秒経過したら必ず次の行に移りましょう。
1行の半分程度を解答できれば、それで十分かと思います。
クレペリン検査でわかること
クレペリン検査でわかることは、以下の3つです。
- 発動性:物事への慣れのスピードや内向的かどうかなど
- 可変性:柔軟性の有無や感情的かどうかなど
- 亢進性:物事を進める際の勢いや持久性があるかなど
これら3つは高ければいいというわけではなく、一般的にはバランスが重要と言われています。
とはいえ、採用する側がどのようなタイプの人間を欲しているかはわからないため、受検する側としては特に気にする必要はないでしょう。
解答するスピードをコントロールすれば、結果をある程度コントロールできるとも言われていますが、そんなことは気にする必要はありません。
普通に解いていきましょう。
クレペリン検査の対策
前述の通り、中途採用においては、クレペリン検査の結果は参考程度としている企業がほとんどです。
そのため、基本的に特別な対策は不要かと思います。
とはいえ、中にはぶっつけ本番では不安という方もいらっしゃるでしょうから、クレペリン検査の簡単な対策をご紹介します。
具体的には、以下の通りです。
- 前日に少しだけ練習をしておく
- 鉛筆に慣れておく
- 本番での事前説明はしっかりと聞く
- 休憩の5分は目をつぶって無心になる
前日に少しだけ練習をしておく
不安な方は、前日に少しだけ練習をしておきましょう。
とはいえ、本当に少しだけの練習で十分かと思います。
感覚をつかんでおけば、それで問題ありません。
※練習用としては、下記のものがオススメです。
出典:茨城県立取手第二高等学校『内田式クレペリン対策シート』
鉛筆に慣れておく
本番は鉛筆の使用しか認めれていません。
主催元によっては、シャープペンシルの使用が認められているケースもあるようですが、基本的に鉛筆以外の使用は認められていません。
ふだんから鉛筆を使っている人は少ないでしょうから、本番前に鉛筆に少し慣れておいた方がいいかもしれません。
なお、鉛筆は前日までに用意しておきましょう。
当日に買おうとしても、鉛筆を置いていないコンビニもあるため、注意が必要です。
私は当日にコンビニを何軒もハシゴすることになって、かなり焦りました…。
愚かの極みですね。
本番での事前説明はしっかりと聞く
受検開始前の事前説明は超重要です。
事前説明では、誤って行を飛ばして解答した場合の対処法などの説明があるため、聞き逃しは厳禁です。
クレペリン検査は、かなり特殊な筆記試験です。
特に初めて受検する方は、本番中にパニックにならないよう、事前説明はしっかりと聞いておきましょう。
休憩の5分は目をつぶって無心になる
クレペリン検査は、休憩の5分の使い方も重要です。
神経質な人は休憩中に色々と考えてしまうかもしれませんが、後半のためにもなるべく無心になりましょう。
目をつぶるだけでも脳はかなり休まるため、休憩中は目をつぶって無心になるのがベストかと思います。
ただし、そのまま眠ってしまわないよう注意してください。
そのような状況で眠れる人は、逆に強者だと思いますが…。
まとめ:クレペリン検査の対策よりも面接対策に注力すべし
最後にまとめておきます。
- 中途採用であれば、クレペリン検査の結果で落ちることは、ほぼなし
- クレペリン検査の主目的は、単純作業をもとにその人の精神的・心理的な特徴を調べること
- 基本的に特別な対策は不要(※前日に少し練習をしておく程度で問題なし)
新卒採用であればクレペリン検査の結果を重視する企業も多いようですが、中途採用であれば参考程度としている企業がほとんどです。
よって、事前の特別な対策は不要かと思います。
不安な方だけ、事前に少し練習しておきましょう。
中途採用において最も重要なのは、やはり面接です。
クレペリン検査でどんなに素晴らしいパフォーマンスを発揮したとしても、肝心の面接で失敗してしまったら元も子もありません。
やはり、クレペリン検査の対策よりも面接の対策に注力した方が賢明と言えるでしょう。
中途採用においては、経歴や経験が何より重要です。
まずは面接に集中しましょう。
以上、またお会いしましょう。