こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
「資格の勉強計画の立て方がわからない…」
「仕事が忙しくて、なかなか計画通りに進まない…」
「完璧な勉強計画を立てたハズなのに、いつの間にか計画が狂っている…」
資格取得を目指しているのであれば、このような悩みをお持ちの方も多いかと思います。
資格試験に限らず合格に向けての長期的な勉強には、計画が必須といえます。
しかしながら、社会人には仕事があるため、勉強だけに専念できるわけではありません。
しかも仕事のトラブルで急な残業が発生したり、プライベートでも急用が入ったりするなど、当初の計画が狂ってしまうことは頻繁に発生します。
このように社会人が資格の勉強を計画通りに進めるのは、非常に難しいと言えます。
とはいえ、何の計画もなしに勉強を進めるのも無謀でしょう。
果たして資格の勉強計画は、どう立てればいいのでしょうか?
今回はこの点について、考えていきたいと思います。

一応、私も日商簿記(2級と1級)を取得しており、さらに働きながら社労士試験に合格した実績もありますので、多少の参考にはなるかと…。
綿密な勉強計画は挫折しやすい

本題に入る前に、注意点が1つございます。
それは…、
「綿密な勉強計画は挫折しやすい」
ということです。
確かに社会人は自由時間が少ないだけに、綿密な勉強計画が必要と思いがちです。
しかし多くの場合、その綿密な計画が仇となってしまうのです。
例えば、以下のような資格試験の合格を目指すとします。
本試験 → 今から2ヶ月後
必要な勉強時間 → 約120時間
仕事 → 9時~18時勤務、土日祝日休み
そこで、以下のような綿密な計画を立てるとします。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
2時間 | 2時間 | 2時間 | 2時間 | 2時間 | 5時間 | 予備日 |
平日は仕事があるので、無理せず2時間。
土曜日は集中して5時間。
日曜日は予備日としているので、1週間の遅れはここで挽回できますし、計画通りに進んでいれば遊びに行くこともできます。
さらに祝日がある場合には、その日も予備日として設定しているので、抜かりなし!
一見すると、よくできた計画に見えます。
ですが、断言します。
この計画は、まず挫折すると。
綿密な勉強計画が挫折しやすい理由

ではなぜ、綿密な計画は挫折しやすいのでしょうか?
社会人であれば、急な仕事や私用が入ることは珍しくありませんし、体調が悪い日もあるでしょう。
ですが、それらを見越して随所に予備日を設けているハズです。
にもかかわらず挫折しやすいのは、なぜなのでしょうか?
それは…、
「『やる気が起こらない』という最大の阻害要因を考慮できていないから」
です。
これこそが、綿密な計画が挫折しやすい最大の理由なのです。

やる気なんて、気持ちの問題なのでは?
そんなものは、気合いでいくらでもカバーできます。

いえ、そう簡単な話ではありません…。
確かにやる気を理由にするのは、ただ単に意志が弱いだけなのかもしれません。
ですが、やはりやる気の問題は重要です。
人間はやる気が起こらないと、なかなか行動を起こせません。
もちろんやる気が起こらなくても、無理矢理に勉強することはできます。
しかし、それは形だけの勉強をしているだけであって、中身のある勉強とは言えません。
「モチベーションは高い日よりも低い日の方が多い」
そう考えておいた方がいいかと思います。
※もちろん個人差があるとは思いますが、少なくとも私はそうです…。
どんなに計画が狂おうが、気にせず勉強を進められる方であれば問題ないでしょうが、ほとんどの方が計画が狂うにつれモチベーションも下がっていくものです。
よって、「綿密な計画ほど挫折しやすい」と言えるのです。
特に完璧主義の傾向が強い人は、要注意です。
完璧主義者は計画が狂ってくると、途中で挫折する可能性が非常に高くなります。
▼完璧主義者が特に挫折しやすい理由は、下記の記事をご参照ください。
資格の勉強計画は、ざっくりとした感じで構わない

だいぶ話が逸れてしまいましたので、そろそろ本題に入りたいと思います。
「資格の勉強計画はどのように立てるべきか?」
この点について、私なりの見解を申し上げますと、
「資格の勉強計画は、ざっくりとした感じで構わない」
です。
その根拠は、「綿密な勉強計画ほど挫折しやすい」というのであれば、逆に考えて、「ざっくりとした計画であれば挫折しにくい」という考えによるものです。
………。
………。
いえ、ふざけてはいません。
計画というものは、良くも悪くも基準となってしまうものなのです。
よって、計画の進み具合が、モチベーションに大きな影響を与えてしまうケースが多くなります。
綿密な計画は、綿密であるがゆえに拘束力も強いと言えます。
しかし前述の通り、多くの人がやる気の問題で計画が狂いがちになります。
こうなってくると、合格のために立てた計画が、かえってモチベーションの低下を招いている結果になりかねません。
これでは本末転倒です。
であれば、やはり「資格の勉強計画は、ざっくりとした感じで構わない」のではないかと、個人的には思うのです。
「ざっくりとした感じ」とは、先ほどの例を用いると、具体的にはこんな感じです。
本試験 → 今から2ヶ月後
必要な勉強時間 → 約120時間
仕事 → 9時~18時勤務、土日祝日休み
1~3週目 | 4~5週目 | 6週目 | 7週目 | 8週目 |
インプット1回目 (テキスト) | アウトプット1回目 (問題集) | インプット2回目 (テキスト) | アウトプット2回目 (問題集) | 総仕上げ (過去問) |
これくらいざっくりな感じで構わないと思います。
目標の勉強時間なども、特に設定はしません。
「こんなので、本当に大丈夫なの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これくらいでいいのです。
将来のモチベーションなんて、誰にも予測はできません。
だからこそ、ざっくりとした感じにしておくのです。
何よりこれだけざっくりとしていれば、何とか達成できそうな気がしないでしょうか?
拘束力が弱いからこそ、心にも余裕が生まれてきます。
心に余裕が生まれれば、過度なモチベーションの低下を防ぐことも可能です。
ざっくりとした勉強計画はざっくりとしているがゆえに、「やる気が起こらない」という最大の阻害要因にも柔軟に対応しやすいのです。
まとめ:最終目標は計画の遂行ではなく、あくまで試験の合格
最後にまとめておきます。
- 綿密な勉強計画ほど挫折しやすい
- 勉強計画を狂わせる最大の阻害要因は、「やる気が起こらない」というモチベーションの問題である
- 心の余裕を持つためにも資格の勉強計画は、ざっくりとした感じで構わない
もちろん、綿密な計画を立てることを否定するわけではありません。
綿密な計画を立ててうまく自分を追い込めることができる方であれば、それでも問題ないでしょう。
ただ、やはり多くの人にとって、綿密な計画は挫折しやすいかと思います。
繰り返しになりますが、計画というものは、良くも悪くも基準となってしまうものです。
拘束力の強い計画ほど、挫折に繋がりやすくなってしまいます。
資格取得を目指すのであれば、最終目標は計画の遂行ではなく、あくまで試験の合格のハズです。
やはり途中で挫折することなく、本試験までたどり着けるように勉強を続ける計画を立てることこそが、重要なのではないでしょうか?

承知しました。
それでは私は、30年かけて資格に合格する計画を立てたいと思います。

………。
以上、またお会いしましょう。