こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
「年明けの1月入社を目指すのであれば、いつから転職活動を始めればいいの?」
転職を検討しているのであれば、このような疑問を持つこともあるかもしれません。
転職は基本的にいつでもできますが、新年に合わせて1月入社の転職を狙っている人も多いかと思います。
ただ、1月入社は時期的に年末の繁忙期と重なったり、年末年始を挟んだりするため、スタート時期を見誤ると失敗する可能性が高くなります。
果たして1月入社を目指すのであれば、いつから転職活動を始めればいいのでしょうか?
今回はこの点について、書いていきたいと思います。

一応、私も転職歴は4回あり、さらに8年近く人事部として採用する側の実情も見てきましたので、多少の参考にはなるかと…。
1月入社転職の実態

そもそもですが、1月入社は転職のタイミングとしてどうなのでしょうか?
業界によって多少の差はあるものの、年明けから新たなプロジェクトや事業をスタートさせる企業も多く、それに合わせて1月入社の採用を進める企業は少なくありません。
また、多くの企業は4月から新年度が始まるため、新年度に備えて中途社員を少し早め(1~3月中)に確保しようとする企業も一定数存在します。
このように、1月入社は企業側の需要も高く、年明けの1月入社に狙いを定めて転職活動を進めるのは効果的な戦略と言えるでしょう。
1月入社転職のメリット

1月入社目標の転職には、いくつかのメリットがあります。
そこで本章では、1月入社転職のメリットについて見ていきましょう。
具体的には、以下の3つが挙げられます。
- 新たな気持ちで再スタートを切れる
- 冬のボーナスを受け取ってから退職できる
- 職場に馴染みやすい環境が整っている
①新たな気持ちで再スタートを切れる
1月入社転職の最大のメリットは、新たな気持ちで再スタートを切れることです。
1月は新たな年が始まるタイミングということもあり、気持ち的にも区切りをつけやすい時期です。
もちろん、転職は時期に関係なく再スタートの機会となりますが、年明けは特に気持ちを切り替えやすく、高いモチベーションを持って新たな環境に飛び込むことができるでしょう。

また、1月入社であれば年末年始を挟むため、その期間を新生活に向けた準備に充てることもできます。
②冬のボーナスを受け取ってから退職できる
1月入社転職の2つ目のメリットは、冬のボーナスを受け取ってから退職できることです。
多くの企業はボーナスの支給条件として、「在籍要件」を定めています。
在籍要件とは、ボーナスの支給日に在籍している社員にのみ、ボーナスを支給するという取り決めのことです。
そのため、前職が12月に冬のボーナスを支給する企業であれば、12月まで在職していれば冬のボーナスを受け取ってから、次の職場に移ることができます。
ただし、企業によっては「退職予定者にはボーナスを支給しない」「退職予定者のボーナスは●割り減額する」といったルールを定めているケースもあるため、事前に就業規則や賃金(賞与)規定の確認が必要です。

就業規則や賃金(賞与)規定の確認方法がわからなければ、担当部署(人事部など)に聞いてみましょう。
③職場に馴染みやすい環境が整っている
1月入社転職の3つ目のメリットは、職場に馴染みやすい環境が整っていることです。
年明けは自分自身だけでなく、職場全体にも「新たなスタート」という雰囲気が漂っているため、中途社員も比較的周囲に溶け込みやすくなっています。
また、年明けは新規プロジェクトの開始に合わせて、研修や親睦会などのイベントが開催されることも多いため、他の時期に比べて人間関係を築くきっかけを得やすくなっています。

職場で気軽に話しができる人が見つかるだけでも、入社直後の孤立感はだいぶ軽減されますので。
1月入社転職のデメリット

1月入社目標の転職にはさまざまなメリットがある一方で、デメリットもいくつかあります。
続いて、1月入社転職のデメリットについて見ていきましょう。
具体的には、以下の3つが挙げられます。
- ライバルが多い
- 現職での引き継ぎが難航しやすい
- 体力的な負担が大きい
①ライバルが多い
1月入社転職の最大のデメリットは、ライバルが多いことです。
転職希望者の中には、冬のボーナスを受け取ってから退職しようと考えている人も多いため、1月入社を目指す場合はライバルが増える傾向にあります。
特に大手企業や人気企業の求人には応募が殺到しやすいため、1月入社を実現させるには入念な準備と対策が必要となります。
②現職での引き継ぎが難航しやすい
1月入社転職の2つ目のデメリットは、現職での引き継ぎが難航しやすいことです。
現職を退職する場合は業務の引き継ぎが必要ですが、11月や12月は年末の繁忙期と重なる職場が多く、引き継ぎのスケジュール調整が難航しやすくなります。
引き継ぎがスムーズにいかないと有給休暇の消化が間に合わなくなる可能性がある他、最悪の場合は退職予定日が後ろ倒しにせざるを得ない事態に陥るかもしれません。
1月入社を目指すのであれば、現職に残る人たちの予定や事情も考慮し、柔軟な対応ができるよう早めに引き継ぎの準備を進めておく必要があります。
▼有給休暇の消化が間に合わない場合の有給休暇の買取の可否については、下記の記事をご参照ください。
③体力的な負担が大きい
1月入社転職の3つ目のデメリットは、体力的な負担が大きいことです。
前述の通り、11月や12月は年末の繁忙期と重なりやすく、多くの職場は11月あたりから慌ただしくなり始めます。
また、10月や11月は季節の変わり目ということもあり、体調を崩しやすい時期です。
このような状況において仕事と転職活動を両立させるには、体力的に大きな負担がかかります。
転職活動はただでさえ体力を要しますが、1月入社を目指すのであればさらに負担が大きくなると認識しておいた方がいいかもしれません。

万が一インフルエンザやコロナに感染してしまったら、計画が大きく狂ってしまうため、体調管理はいつも以上に徹底するようにしましょう。
1月入社転職のスケジュール目安

では、実際に1月入社を目指すのであれば、いつから転職活動を始めればいいのでしょうか?
もちろん、どのようなスケジュールを組むべきかはその人の状況によって変わってきますが、本章では1月入社転職のスケジュール目安をご紹介します。
先に退職してから転職先を探す場合
先に現職を辞めてから転職先を探す場合は、10月下旬~11月上旬の退職を目標にスケジュールを組むのがいいでしょう。
退職後は転職活動に専念できるものの、年末の繁忙期が近づくにつれ企業側の採用活動も停滞しやすくなります。
そのため、11月の早い段階で動き出しておかないと、年明け入社に間に合わなくなる可能性が高くなります。
もしやむを得ない事情で退職が11月中旬以降になる場合には、有給休暇もうまく活用しながら、情報収集だけでも在職中に進めておくことをオススメします。

なお、先に退職する場合には冬のボーナスを受け取れない可能性が高くなるため、その点は事前に認識しておきましょう。
失業手当を受給できるかどうかも確認しておこう
なお、先に退職してから転職先を探す場合は、事前に失業手当を受給できるかどうかを確認しておきましょう。
1月入社の採用を進める企業は多いものの、転職は運やタイミングの要素もあるため、年内に転職先が決まらないケースは十分に考えられます。
万が一そうなった時でも、失業手当を受給できれば当面の生活費はカバーできます。
失業手当を受給するためには色々と条件を満たす必要がありますが、現職で1年以上の勤務歴があれば、基本的には失業手当を受給できるハズです。
自己都合退職であれば、通常2ヶ月の給付制限期間(2020年10月前の退職であれば3ヶ月)の後に、90日間は失業手当を受給できます(※)。
※…受給要件や給付制限期間・受給日数などは人によって異なるため、下記にて詳細をご確認ください。
参照:厚生労働省ハローワークインターネットサービス『基本手当について』
失業手当を受給できるかどうかで、退職後の精神的なプレッシャーも大きく変わってくるため、自身は失業手当の受給要件を満たしているのか、必ず事前に確認しておきましょう。
失業手当の受給に関して不安がある場合には、無料Zoom相談で申請に関するアドバイスが受けられる『スグペイ』がオススメです。
転職先が決まってから退職する場合
転職先が決まってから退職する場合は、働きながら転職活動を進める必要があるため、3ヶ月くらいの期間を見込んでおいた方がいいでしょう。
具体的な目安としては、11月の早い段階で転職先が決まるのが理想です。
前述の通り、12月は年末の繁忙期と重なることが多く、現職での引き継ぎが難航しやすくなります。
そのため、なるべく11月中に退職の申し出をして、職場内の引き継ぎ体制を早めに整えてもらう必要があります。
引き継ぎがスムーズにいかないと、有給休暇の消化が間に合わなくなる可能性も高まるため、ゴールから逆算して余裕のあるスケジュールを組んでおきましょう。
◆働きながら転職活動を進める場合のスケジュール例(※2週間ほどの有給休暇を消化するケース)
- 9月下旬~10月中旬:準備期間(情報収集・応募書類の作成など)
- 10月中旬~11月中旬:転職活動(応募・面接など)
- 11月中旬~12月中旬:現職での退職処理(引き継ぎ・各種手続きなど)
- 12月中旬~12月下旬:有給休暇消化
- 1月:入社
1月入社転職を成功させるコツ

1月入社に狙いを定めた転職はオススメではありますが、転職活動を成功させるにはいくつかのコツを押さえておく必要があります。
そこで本章では、1月入社転職を成功させるコツをご紹介します。
具体的には、以下の通りです。
- 前倒し行動をより徹底する
- 転職エージェントを活用する
①前倒し行動をより徹底する
常に前倒しで進めるのは転職活動の基本とも言えますが、1月入社を目指すのであれば前倒し行動をより徹底するようにしましょう。
前述の通り、多くの企業では年末は繁忙期となるため、なるべく早い段階で内定を獲得して現職に退職の申し出をしておかないと、1月入社のハードルが一気に高くなってしまいます。
年末は現職も募集をかける企業もバタバタしやすいため、常に前倒しで行動することが成功のコツです。

特に、情報収集や応募書類のひな形作成などは前倒しで進めやすいため、こういった準備は早めに取りかかるようにしましょう。
②転職エージェントを活用する
1月入社転職の成功率を上げたいのであれば、転職エージェントを活用するのもオススメです。
1月入社を目指す場合はスケジュールがタイトになりやすく、なるべく効率的に転職活動を進める必要があります。
その点、転職エージェントを活用することで、応募先との面接の日程調整や条件交渉などをエージェントに代行してもらえるため、選考対策に専念しやすくなります。
また、現職の退職に関するアドバイスなども受けられるため、円満退職に向けて準備を進める際も心強い味方となってくれるハズです。
転職エージェントは基本的に無料で利用できるため、効率的に転職活動を進めたいのであれば活用を検討してみましょう。
▼オススメの転職エージェントについては、下記の記事をご参照ください。
▼書類選考をなかなか通過できない場合は、書類選考なしの転職エージェントを活用するのもオススメです。
まとめ:1月入社に向けた転職は綿密な計画が不可欠
最後にまとめておきます。
◆1月入社転職のスケジュール目安
- 先に退職してから転職先を探す場合:10月下旬~11月上旬の退職を目標にスケジュールを組む
- 転職先が決まってから退職する場合:11月の早い段階で内定を獲得できるようにスケジュールを組む
◆1月入社転職を成功させるコツ
- 前倒し行動をより徹底する
- 転職エージェントを活用する
1月入社目標の転職はメリットも多く、転職のタイミング的にもオススメと言えます。
ただ、1月入社を目指す場合は、転職活動や現職での引き継ぎなどが年末の繁忙期と重なりやすいため、綿密な計画が不可欠です。
転職先が決まらずに年を越す事態を避けるためにも、しっかりとスケジュールを立てた上で、早め早めの行動を心掛けましょう。

くれぐれも焦りは禁物です。
1月入社にこだわるあまり、納得のいかない職場に入社してしまっては本末転倒なため、十分にご注意ください。
以上、またお会いしましょう。