こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
「2月入社を目指すのであれば、いつから転職活動を始めればいいの?」
転職を検討しているのであれば、このような疑問を持つこともあるかもしれません。
基本的に求人は年中あり、その気になればどの時期であっても転職は可能です。
ただ、2月入社は時期的に年末の繁忙期や正月休みとも重なるため、スタート時期を見誤ると失敗する可能性が高くなります。
果たして2月入社を目指すのであれば、いつから転職活動を始めればいいのでしょうか?
今回はこの点について、書いていきたいと思います。

一応、私も転職歴は4回あり、さらに8年近く人事部として採用する側の実情も見てきましたので、多少の参考にはなるかと…。
2月入社転職の実態

そもそもですが、2月入社は転職のタイミングとしてどうなのでしょうか?
多くの企業は3月が年度末となるため、年度が切り替わる直前の2月に入社するのは中途半端なタイミングのように見えるかもしれません。
ただ、なかには「来期の事業計画を前倒しで進めたい」という企業や、「新卒採用が本格化する前に中途社員の補充を済ませておきたい」という企業もあり、そういった企業では2月に入社できる人材は歓迎される傾向にあります。
また、新年度に向けて転職市場が活性化するのは2月以降であるため、2月入社はタイミング的には穴場の時期と言えます。
このように、転職で2月入社を目指すのは特に中途半端なタイミングでもなく、あえて2月入社を狙うのも戦略として十分にアリと言えるでしょう。
2月入社転職のメリット

2月入社目標の転職には、いくつかのメリットがあります。
そこで本章では、2月入社転職のメリットについて見ていきましょう。
具体的には、以下の4つが挙げられます。
- ライバルが比較的少ない
- 現職での引き継ぎが進めやすい
- 冬のボーナスを満額受け取れる可能性が高い
- 新年度が始まる前に転職先に慣れることができる
①ライバルが比較的少ない
2月入社転職の最大のメリットは、ライバルが比較的少ないことです。
前述の通り、4月の新年度に向けて転職市場が活性化するのは2月以降であり、2月入社を狙う人はそれほど多くありません。
その一方で、2月に入社できる人材を求める企業はそれなりに存在するため、結果としてライバルが少ない環境になりやすく、選考通過率も高くなる傾向にあります。
②現職での引き継ぎが進めやすい
2月入社転職の2つ目のメリットは、現職での引き継ぎが進めやすいことです。
転職によって現職を退職する場合は業務の引き継ぎが必要ですが、実際は後任者が見つからないなどの理由で、引き継ぎがスムーズにいかないことは少なくありません。
その点、2月入社を目指す転職の場合は、年内に内定を獲得できれば、年末の繁忙期を過ぎたタイミングで職場に退職の申し出をすることができます。
その時期であれば職場側にも比較的余裕があり、後任者も配置しやすくなるため、業務の引き継ぎが進めやすくなります。
③冬のボーナスを満額受け取れる可能性が高い
2月入社転職の3つ目のメリットは、冬のボーナスを満額受け取れる可能性が高いことです。
多くの企業はボーナスの支給条件として「在籍要件」を定めており、12月まで在職していれば基本的には冬のボーナスを受け取ることができます。
在籍要件とは、ボーナスの支給日に在籍している社員にのみ、ボーナスを支給するという取り決めのことです。
ただ、企業によっては「退職予定者にはボーナスを支給しない」「退職予定者のボーナスは●%減額する」といったルールを定めているケースもあるため、冬のボーナス支給前に退職の意志を伝えていると、ボーナスを満額受け取れない可能性があります。
その点、2月入社を目指す転職の場合は、冬のボーナスを受け取ってから退職の申し出をしても十分に間に合うため、冬のボーナスを満額受け取れる可能性も高くなるのです。

また、2月入社であれば時期的に現職で年末調整を受けられるため、地味ですがその点もメリットの1つと言えます。
④新年度が始まる前に転職先に慣れることができる
2月入社転職の4つ目のメリットは、新年度が始まる前に転職先に慣れることができることです。
多くの企業は4月から新年度がスタートし、それに合わせて新体制や新プロジェクトがスタートしたり、新卒社員が入社したりするため、職場全体が慌ただしくなります。
その点、2月に入社して新年度が始まる前に転職先の環境に慣れておけば、4月以降の体制変更や新プロジェクトにも対応しやすく、比較的スムーズに新年度を迎えることができるでしょう。

新年度が始まる前に社内ルールや業務の流れを理解しておくだけでも、精神的にはだいぶ違いますので。
2月入社転職のデメリット

2月入社に狙いを定めた転職にはメリットがある一方で、デメリットもいくつかあります。
続いて、2月入社転職のデメリットについて見ていきましょう。
具体的には、以下の2つが挙げられます。
- 入社後のフォローが手薄になりやすい
- 体調を崩しやすい
①入社後のフォローが手薄になりやすい
2月入社転職の最大のデメリットは、入社後のフォローが手薄になりやすいことです。
2月は多くの企業が年度末に向けて繁忙期に入る関係上、中途入社者の教育や研修に割ける時間がどうしても少なくなる傾向にあります。
そのため、入社後は周囲からあまり満足に目をかけてもらえず、十分な指導やサポートを受けられない可能性があります。
また、2月入社を狙う人はそれほど多くないため、同期入社がいない可能性も高く、人によっては強い孤立感を覚えてしまうかもしれません。
ただ、入社直後に孤立感を覚えるのは、なにも2月入社に限った話ではありません。
この辺りは中途入社者の宿命として、「そういうものだ」といった割り切りも必要です。

2月入社の人は4月の新年度からの活躍に期待されているケースが多いため、前述の通り、2月や3月は職場に慣れることに尽力するのがいいでしょう。
③体調を崩しやすい
2月入社転職の2つ目のデメリットは、体調を崩しやすいことです。
2月入社を目指す場合は、11月や12月の寒い時期に転職活動を進めなければならないため、風邪などで体調を崩すリスクも高まります。
万が一インフルエンザやコロナに感染してしまったら、転職活動のスケジュールも大きく狂ってしまうため、感染症対策も含めて体調管理はしっかりと行うようにしましょう。
2月入社転職のスケジュール目安

では、実際に2月入社を目指すのであれば、いつから転職活動を始めればいいのでしょうか?
もちろん、どのようなスケジュールを組むべきかはその人の状況によって変わってきますが、本章では2月入社転職のスケジュール目安をご紹介します。
先に退職してから転職先を探す場合
先に現職を辞めてから転職先を探す場合は、11月末の退職(もしくは11月末を最終出勤日としてその後は有給消化)を目標にスケジュールを組むのがいいでしょう。
退職後は転職活動に専念できるものの、年末年始は企業の採用活動が停止するため、やはり12月には転職活動をスタートしておきたいところです。
やむを得ず現職での勤務が年内いっぱいになる場合には、有給休暇や正月休みも活用しながら、年明けからすぐに動き出せる準備を進めておくことをオススメします。
失業手当を受給できるかどうかも確認しておこう
なお、先に退職してから転職先を探す場合は、事前に失業手当を受給できるかどうかを確認しておきましょう。
2月に入社できる人材を求める企業はそれなりに存在するものの、転職は運やタイミングの要素もあるため、入社が3月や4月までずれ込む可能性は十分にあります。
万が一そうなった時でも、失業手当を受給できれば当面の生活費はカバーできます。
失業手当を受給するためには色々と条件を満たす必要がありますが、現職で1年以上の勤務歴があれば、基本的には失業手当を受給できるハズです。
自己都合退職であれば、通常2ヶ月の給付制限期間(2020年10月前の退職であれば3ヶ月)の後に、90日間は失業手当を受給できます(※)。
※…受給要件や給付制限期間・受給日数などは人によって異なるため、下記にて詳細をご確認ください。
参照:厚生労働省ハローワークインターネットサービス『基本手当について』
失業手当を受給できるかどうかで、退職後の精神的なプレッシャーも大きく変わってくるため、自身は失業手当の受給要件を満たしているのか、必ず事前に確認しておきましょう。
失業手当の受給に関して不安がある場合には、無料Zoom相談で申請に関するアドバイスが受けられる『スグペイ』がオススメです。
転職先が決まってから退職する場合
転職先が決まってから退職する場合は、働きながら転職活動を進める必要があるため、3ヶ月くらいの期間を見込んでおいた方がいいでしょう。
具体的な目安としては、12月の早い段階で転職先が決まるのが理想です。
そうなれば、12月の繁忙期が落ち着いたタイミングで退職の申し出をすることができるため、職場側も引き継ぎ体制を整えやすくなります。
逆に、退職の申し出が年明けまでずれ込んでしまうと、社内調整が難航して2月入社に間に合わない可能性が高くなります。
もちろん、転職活動は必ずしも予定通りに進むとは限りませんが、ゴールから逆算して余裕のあるスケジュールを組んでおきましょう。
◆働きながら転職活動を進める場合のスケジュール例(※2週間ほどの有給休暇を消化するケース)
- 11月上旬~11月中旬:準備期間(情報収集・応募書類の作成など)
- 11月中旬~12月下旬:転職活動(応募・面接など)
- 12月下旬~1月中旬:現職での退職処理(引き継ぎ・各種手続きなど)
- 1月中旬~1月下旬:有給休暇消化
- 2月:入社
2月入社転職を成功させるコツ

2月入社を狙った転職はライバルが比較的少ないものの、内定を獲得するためにはいくつかのコツを押さえておく必要があります。
そこで本章では、2月入社転職を成功させるコツをご紹介します。
具体的には、以下の通りです。
- 体調管理をより徹底する
- 転職エージェントを積極的に活用する
①体調管理をより徹底する
2月入社を目指すのであれば、体調管理を例年以上に徹底するようにしましょう。
前述の通り、2月入社を目指す場合は、冬の寒い時期や年末の繁忙期の中で転職活動を進めなければならない関係上、体調を崩すリスクが高まります。
また、2月前後は1年で最も寒い時期であるため、内定獲得後や入社直後も体調を崩すリスクが高く、油断はできません。
感染症の予防対策はもちろんのこと、2月入社を目指す場合は忘年会や新年会などの参加は極力避けるなど、体調管理は例年以上に徹底するようにしましょう。
▼入社したばかりで休むことの可否については、下記の記事をご参照ください。
②転職エージェントを積極的に活用する
2月入社転職の成功率を上げたいのであれば、転職エージェントを積極的に活用するようにしましょう。
2月に入社できる人材を求める企業はそれなりに存在するものの、一般的に12月は転職市場の閑散期にあたるため、自力ではなかなか希望に合った求人が見つからない可能性があります。
その点、転職エージェントを活用することで、非公開求人も含めて希望に合った求人の紹介を受けられるため、選択肢が広がりやすくなります。
また、転職エージェントでは現職の退職に関するアドバイスなども受けられるため、円満退職に向けて準備を進める際も心強い味方となってくれるハズです。
転職エージェントは基本的に無料で利用できるため、転職活動を効率的に進めたいのであれば積極的に活用することをオススメします。
▼オススメの転職エージェントについては、下記の記事をご参照ください。
▼書類選考をなかなか通過できない場合は、書類選考なしの転職エージェントを活用するのもオススメです。
まとめ:2月入社に向けた転職は体調管理がカギ
最後にまとめておきます。
◆2月入社転職のスケジュール目安
- 先に退職してから転職先を探す場合:11月末の退職(もしくは11月末を最終出勤日としてその後は有給消化)を目標にスケジュールを組む
- 転職先が決まってから退職する場合:12月の早い段階で内定を獲得できるようにスケジュールを組む
◆2月入社転職を成功させるコツ
- 体調管理をより徹底する
- 転職エージェントを積極的に活用する
2月入社に向けた転職は中途半端なタイミングのようにも見えますが、企業側からの需要は意外と高く、実は穴場の時期でもあります。
ただ、2月入社を目指す場合は、冬の寒い時期や年末の繁忙期の中で転職活動を進めなければならないため、体調管理が重要となってきます。
思わぬ体調不良でチャンスを逃さないためにも、体調管理は例年以上に徹底するようにしましょう。

転職活動は体力勝負な側面もありますので…。
以上、またお会いしましょう。



