こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
「社員旅行を欠席したいんだけど、なかなか断りづらい…」
職場の社員旅行に参加したくないのであれば、このようにお悩みの方も多いかと思います。
貴重な休日を職場の人間との旅行で潰されるなんて、苦痛でしかありません。
もちろん社員旅行の中身はあくまで旅行であるため、業務のようなプレッシャーはないでしょうが、せっかくの休日は自由に過ごしたいと思っている方がほとんどでしょう。
とはいえ、社員旅行はなかなか断りづらいものです。
中には、「そもそも社員旅行は強制参加で、欠席は認められないんじゃないの?」と疑問に思っている方もいらっしゃるかもしれません。
果たして、社員旅行は参加しなくても問題ないのでしょうか?
仮に不参加が認められるとして、どのように断ればいいのでしょうか?
今回はこの点について、書いていきたいと思います。
一応、私も社労士の資格を有しており、さらに人事部としての実務経験も8年近くありますので、多少の参考にはなるかと…。
社員旅行はそもそも強制参加?
そもそもですが、社員旅行において不参加は認められるのでしょうか?
社員旅行は強制参加ではないのでしょうか?
この点については、「職場しだい」ということになります。
つまり、職場が業務命令として、社員旅行の参加を義務付けているのであれば「強制参加」、業務命令ではなく、親睦を深めるための行事として位置付けているのであれば「任意参加(自由参加)」と捉えるのが一般的です。
社員旅行が業務命令か否かを判断するには、出勤(労働時間)に該当するかどうかで判断できます。
平日に実施される、もしくは土日に休日出勤として実施されるのであれば、社員旅行は強制参加となります。
この場合は、社員旅行は業務に位置付けられるため、欠席した場合には欠勤控除の対象となってしまいます(※ただし、有給休暇の行使は認められます)。
◆強制参加と任意参加の比較
強制参加 | 任意参加 | |
---|---|---|
取扱い | 業務 (出張or研修扱い) | 単なる行事 (福利厚生) |
実施日 | 出勤日 | 休日 |
給与の支払 | あり | なし |
欠勤控除 | 対象 | 対象外(※) |
有給休暇の行使 | 可 | 不可(※) |
一般的には、社員研修も兼ねた社員旅行は業務扱い(強制参加)、親睦を深めることが目的の社員旅行は行事扱い(任意参加)としている職場が多いようです。
雰囲気的に強制参加っぽいだけで、実際は任意参加であるケースも少なくはありません。
社員旅行に行きたくない時の断り方
それでは本題に戻って、社員旅行に行きたくない時の断り方について見ていきましょう。
具体的には、以下の通りです。
- 持病を理由に断る
- もっともらしいイベントを理由に断る
- 家庭の事情を理由に断る
持病を理由に断る
社員旅行の断り方としては、やはり持病を理由に断るのが最も無難と言えるでしょう。
例えば、「腰痛や椎間板ヘルニア持ちで、飛行機やバスの移動で長時間同じ姿勢を保つことができない」などの理由で断るのです。
持病を理由にすれば、さすがに職場側も無理強いはできないでしょう。
なお、乗り物酔いを理由に断る方法もありますが、この理由だと「酔い止めを飲めば大丈夫」と言われて却下される可能性があるため、個人的にはあまりオススメできません。
実際、乗り物酔いを理由に断ろうとしたものの、見事に却下されている社員を何人か見ておりますので…。
もっともらしいイベントを理由に断る
持病を理由にできないのであれば、もっともらしいイベントを理由に断るのも有効です。
もっともらしいイベントの具体例としては、以下のものが挙げられます。
- 資格の試験日
- 定期健診
- 親戚の集まり
- 子どもの発表会
職場によっては、「社員旅行の方が大事だろ?」といった圧をかけられる可能性もありますが、無理強いされるケースはそれほど多くないでしょう。
なお、冠婚葬祭を理由にすれば、ほぼ確実に断れるでしょうが、でっち上げる場合には細心の注意が必要です。
もちろん、本当に冠婚葬祭と重なっているのであれば何も問題ありませんが、もしも嘘が発覚した場合には一気に窮地に立たされてしまいますので…。
私の以前の職場でも、冠婚葬祭を理由に社員旅行を欠席しておきながら、当日に釣りを楽しんでいる写真をSNSにアップしてしまい、上司から大目玉を食らっていた社員がいました…。
家庭の事情を理由に断る
人によっては、家庭の事情を理由に社員旅行を断ることも可能です。
例えば、ひとり親家庭であればこどもの世話、親と同居しているのであれば親の介護を理由に断ることができるでしょう。
このような家庭の事情があれば、職場側も欠席を認めざるを得ないハズです。
ただし、家庭の事情を理由にできるのは、実際にそのような状況にある人限定です(当然と言えば当然ですが…)。
独身の人がこどもの世話を理由にするのは、さすがに無理がありますので…。
社員旅行を欠席する際のポイント
さて、社員旅行を欠席すると決めたのであれば、事前に押さえておきたいポイントがあります。
そこで本章では、社員旅行を欠席する際のポイントを見ていきましょう。
具体的には、以下の2つです。
- 早い段階で不参加の可能性を示唆しておく
- しばらくはやり過ごす
①早い段階で不参加の可能性を示唆しておく
社員旅行は宿泊先や移動手段の手配の関係上、数ヶ月~半年前くらいから日程が決まっているハズです。
そのため、例えば「その時期は、もしかしたら親戚の行事と重なるかもしれない」といった感じで、早い段階で不参加の可能性を示唆しておけば、正式な出欠確認の連絡をする際も断りやすくなるでしょう。
社員旅行に絶対に行きたくないのであれば、社員旅行の日程が確定した段階で、企画者や幹事に不参加の可能性を示唆しておくことをオススメします。
②しばらくはやり過ごす
もしかしたら社員旅行の欠席を伝えたことで、周囲から白い目で見られることがあるかもしれません。
「我々はしぶしぶ参加しているのに、アイツだけ逃げやがって」みたいな感じで…。
ただ、仮にそのような事態になったとしても、特に何かをする必要はなく、しばらくはやり過ごすのがベストと言えます。
確かに最初は、肩身が狭い思いをするかもしれませんが、それも最初だけです。
有名人の炎上発言や不倫騒動と同じ(?)で、しばらくすれば、だいたいみんな忘れてくれますので…。
社員旅行が終わってしまえば、すぐに元通りになるでしょう。
まとめ:社員旅行を断るのであれば、事前の準備が重要
最後にまとめておきます。
◆社員旅行に行きたくない時の断り方
- 持病を理由に断る
- もっともらしいイベントを理由に断る
- 家庭の事情を理由に断る
社員旅行を断るのは、それなりに勇気がいります。
また、中途半端な理由で断ろうとすると、相手に押し切られてしまったり、ボロが出て嘘が発覚したりする危険があります。
そのため、社員旅行を断るのであれば、事前の準備が重要です。
社員旅行を欠席すると決めたのであれば、断る理由をしっかりと決めた上で、計画的に準備を進めておきましょう。
私の現職の『自宅警備員』は完全に一人の仕事なので、逆に私は誰かと社員旅行に行きたいです。
この場合は、どうすればいいのでしょうか?
………。
以上、またお会いしましょう。