こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
「転職で5月入社に狙いを定めるのは、戦略としてアリなの?」
転職を検討しているのであれば、このような疑問を持つこともあるかもしれません。
基本的に求人は年中あり、その気になればどの時期であっても転職は可能です。
ただ、日本は一般的に3月が年度末となるため、新年度採用(4月入社)でいったん採用活動に区切りをつける企業も多く、あえて5月入社を目指すことに不安を抱く方もいらっしゃるかと思います。
果たして転職で5月入社を狙うのは、戦略としてアリなのでしょうか?
今回はこの点について、書いていきたいと思います。

一応、私も転職歴は4回あり、さらに8年近く人事部として採用する側の実情も見てきましたので、多少の参考にはなるかと…。
5月入社転職の実態

そもそも5月入社は、転職のタイミングとしてどうなのでしょうか?
前述の通り、多くの企業は3月が年度末となる関係上、新年度(4月入社)に向けた採用活動でいったん区切りがつきやすく、5月入社の求人を出す企業はそれほど多くありません。
ただ、なかには「いい人材がいればいつでも歓迎する」といった通年採用を行っている企業もあり、そういったところでは特に4月入社にこだわらない傾向にあります。
また、4月の採用計画が未達成であった場合には、そのまま採用活動を継続する企業も一定数存在します。
確かに、4~5月は転職市場の閑散期にあたりますが、チャンス(企業からの需要)は十分にあるため、あえて5月入社を狙うのも1つの戦略と言えるでしょう。
5月入社転職のメリット

5月入社を目指す人は少ないものの、あえて5月入社に狙いを定めることにはいくつかのメリットがあります。
そこで本章では、5月入社転職のメリットについて見ていきましょう。
具体的には、以下の3つが挙げられます。
- ライバルが少ない
- 現職での引き継ぎが進めやすい
- ゴールデンウィークを入社準備に充てられる
①ライバルが少ない
5月入社転職の最大のメリットは、ライバルが少ないことです。
企業と同様、求職者側においても4月で転職活動を一度区切る人が多く、5月入社を狙う人はそれほど多くありません。
確かに4月以降は求人の数は減りますが、同時にライバルの数も減るため、タイミングが合えばスピード内定も十分に可能となっています。
②現職での引き継ぎが進めやすい
5月入社転職の2つ目のメリットは、現職での引き継ぎが進めやすいことです。
転職によって現職を退職する場合は業務の引き継ぎが必要ですが、実際は後任者が見つからないなどの理由で、引き継ぎがスムーズにいかないことは少なくありません。
その点、5月入社を前提とした転職の場合は、順調にいけば4月の新年度が始まる前に退職の申し出をすることができます。
そのタイミングであれば、職場側も新年度に向けた組織変更や担当替えに合わせて後任者を配置しやすくなるため、業務の引き継ぎが進めやすくなります。
③ゴールデンウィークを入社準備に充てられる
5月入社転職の3つ目のメリットは、ゴールデンウィークを入社準備に充てられることです。
5月に入社する場合は、初出勤はゴールデンウイーク明けになるのが一般的です。
そのため、ゴールデンウイークの長期休暇中に転居や各種必要な手続き、業界や業務の予習などの入社準備を進めることもでき、新たな職場で良いスタートを切りやすくなります。

ただし、祝日が休みとならない業界(サービス業や製造業など)では、通常通り1日からの出勤となるケースが多くなるでしょう。
5月入社転職のデメリット

5月入社に狙いを定めた転職にはメリットがある一方で、デメリットもいくつかあります。
続いて、5月入社転職のデメリットについて見ていきましょう。
具体的には、以下の2つが挙げられます。
- 募集の打ち切りが早い傾向にある
- 新たな職場にやや溶け込みにくい
①募集の打ち切りが早い傾向にある
5月入社転職の最大のデメリットは、募集の打ち切りが早い傾向にあることです。
5月入社を想定した求人は、欠員補充などの急ぎのものが多いため、採用プロセスを急ピッチで進める企業は少なくありません。
そのような状況では、良い人がいればすぐに採用が決まることも多く、「モタモタしていたら、いつの間にか募集が締め切られていた…」といったケースも起こりやすくなります。
5月入社を狙う場合は応募スピードが結果を左右することも多いため、その点は事前に認識しておきましょう。
②新たな職場にやや溶け込みにくい
5月入社転職の2つ目のデメリットは、新たな職場にやや溶け込みにくいことです。
5月は既に4月入社の社員が一通りの研修を終え、それぞれの部署に配属され始めているタイミングです。
しかし、5月に入社した場合には、当然ながらそれらの研修を受けていないため、業務の理解や周囲からの認知度の面で後れを取った状況でのスタートとなります。
そういった状況は孤独感や焦りにつながり、結果として「溶け込みにくい」と感じてしまうことも多くなります。

とはいえ、1ヶ月程度の差はそれほど大きなものではありません。
しばらく辛抱すれば、自然と溶け込めるようになるでしょう。
5月入社転職のスケジュール目安

では、実際に5月入社を目指すのであれば、いつから転職活動を始めればいいのでしょうか?
もちろん、どのようなスケジュールを組むべきかはその人の状況によって変わってきますが、本章では5月入社転職のスケジュール目安をご紹介します。
先に退職してから転職先を探す場合
先に現職を辞めてから転職先を探す場合は、2月末の退職(もしくは2月末を最終出勤日としてその後は有給消化)を目標にスケジュールを組むのがいいでしょう。
退職後は転職活動に専念できるものの、やはり余裕を持たせる意味でも3月には転職活動をスタートしたいところです。
もしやむを得ない事情で退職が3月までずれ込む場合には、休日やスキマ時間などもうまく活用しながら、情報収集だけでも在職中に進めておくようにしましょう。
失業手当を受給できるかどうかも確認しておこう
なお、先に退職してから転職先を探す場合は、事前に失業手当を受給できるかどうかを確認しておきましょう。
5月入社の転職はライバルが少ないものの、求人数自体は少ないため、必ずしも思い通りの結果を得られるとは限りません。
万が一そうなった時でも、失業手当を受給できれば当面の生活費はカバーできます。
失業手当を受給するためには色々と条件を満たす必要がありますが、現職で1年以上の勤務歴があれば、基本的には失業手当を受給できるハズです。
自己都合退職であれば、通常2ヶ月の給付制限期間(2020年10月前の退職であれば3ヶ月)の後に、90日間は失業手当を受給できます(※)。
※…受給要件や給付制限期間・受給日数などは人によって異なるため、下記にて詳細をご確認ください。
参照:厚生労働省ハローワークインターネットサービス『基本手当について』
失業手当を受給できるかどうかで、退職後の精神的なプレッシャーも大きく変わってくるため、自身は失業手当の受給要件を満たしているのか、必ず事前に確認しておきましょう。
転職先が決まってから退職する場合
転職先が決まってから退職する場合は、働きながら転職活動を進める必要があるため、3ヶ月くらいの期間を見込んでおいた方がいいでしょう。
具体的な目安としては、2月中、もしくは3月の早い段階で転職先が決まるのが理想です。
そうなれば、4月の新年度が始まる前に退職の申し出ができるため、職場側も新体制に向けて引き継ぎ体制を整えやすくなります。
逆に、退職の申し出が3月下旬や4月上旬までずれ込んでしまうと、社内調整が難航してかなり厳しいスケジュールになってしまうかもしれません。
もちろん、転職活動は必ずしも予定通りに進むとは限りませんが、ゴールから逆算して余裕のあるスケジュールを組んでおきましょう。
◆働きながら転職活動を進める場合のスケジュール例(※2週間ほどの有給休暇を消化するケース)
- 1月下旬~2月上旬:準備期間(情報収集・応募書類の作成など)
- 2月上旬~3月中旬:転職活動(応募・面接など)
- 3月下旬~4月中旬:現職での退職処理(引き継ぎ・各種手続きなど)
- 4月中旬~4月下旬:有給休暇消化
- 5月:入社
5月入社転職を成功させるコツ

転職で5月入社を狙うのは戦略としてアリですが、内定を獲得するためにはいくつかのコツを押さえておく必要があります。
そこで本章では、5月入社転職を成功させるコツをご紹介します。
具体的には、以下の通りです。
- 気になる求人には積極的に応募する
- 転職エージェントを積極的に活用する
①気になる求人には積極的に応募する
5月入社を目指すのであれば、気になる求人には積極的に応募することが重要です。
5月入社を狙うと4月入社前提の求人は避けがちですが、これは選択肢を狭める原因となります。
4月入社を前提としていても、実際は交渉次第で5月入社が可能なケースは少なくありません。
「4月入社が必須」と記載されている求人でなければ、企業側と交渉の余地はあるため、気になる求人には積極的に応募してみましょう。

ただし、あくまで交渉であるため、入社時期については慎重に折り合いをつける必要があります。
最初から「5月入社を希望する」旨を強調すると、採用を見送られる可能性もあるため、注意しましょう。
②転職エージェントを積極的に活用する
5月入社転職の成功率を上げたいのであれば、転職エージェントを積極的に活用することをオススメします。
転職エージェントの繁忙期は、基本的に転職市場と連動します。
前述の通り、4~5月は転職市場の閑散期にあたるため、転職エージェント側も求職者1人あたりに費やせる時間が増え、結果的にサポートを受けやすくなります。
転職エージェント側としても、繁忙期以外の転職希望者の存在は貴重であるため、5月入社を本気で目指している熱意を示せば、転職エージェントからの積極的な求人の紹介に期待できるでしょう。
▼オススメの転職エージェントについては、下記の記事をご参照ください。
▼書類選考をなかなか通過できない場合は、書類選考なしの転職エージェントを活用するのもオススメです。
まとめ:5月入社に向けた転職は手数を増やすことがカギ
最後にまとめておきます。
◆5月入社転職のメリット
- ライバルが少ない
- 現職での引き継ぎが進めやすい
- ゴールデンウィークを入社準備に充てられる
◆5月入社転職のデメリット
- 募集の打ち切りが早い傾向にある
- 新たな職場にやや溶け込みにくい
4~5月は転職市場の閑散期にあたりますが、そのぶんライバルも少なくなるため、あえて5月入社を狙うのも1つの戦略と言えます。
ただ、求人数自体はピーク時に比べて少なくなるため、積極的に行動を起こすことが重要となってきます。
「5月入社目標の転職は動いた人が勝ちやすい」と言っても過言ではないため、手数を増やすことを意識していきましょう。

転職活動においては、まずは矢を放つことが重要です。
以上、またお会いしましょう。


