こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
「現職からカウンターオファーを受けた場合は、どうすればいいの?」
退職を検討している、もしくは実際にカウンターオファーを受けたのであれば、このような悩みをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
カウンターオファーとは、退職を申し出てきた従業員に対して、好条件の提示などを材料に企業側が行う退職の引き止め交渉のことです。
企業側としても新たな人材を採用・育成するのはお金や労力がかかるため、現職で活躍している人ほどカウンターオファーを受ける可能性も高くなります。
場合によっては、思わぬ好条件が提示されることもあり、「このまま残った方が良いのでは?」と心が動いてしまうこともあるかもしれません。
果たして、カウンターオファーは受けるべきなのでしょうか?
今回はこの点について、書いていきたいと思います。

一応、私も転職歴は4回あり、さらに8年近く人事部として採用する側の実情も見てきましたので、多少の参考にはなるかと…。
カウンターオファーを受けるべきかは人による

「カウンターオファーは受けるべきなのか?」
この点については、もちろん正解はありません。
「カウンターオファーを受け入れた人の9割は12ヶ月以内に退職する」というデータもありますが、これはあくまで1つの調査結果にすぎず、現職に残ってバリバリ活躍している人も一定数います(参照:Eclipse Software『7 Counter Offer Statistics Every Recruiter Needs To Know』)。
このことからも、「カウンターオファーを受けるべきかは人による」というのが最も説得力のある見解と言えるでしょう。
当然ながら、転職にも「新しい環境に馴染めない」「入社後のギャップが生じる」などのリスクがあります。
そのため、現職からカウンターオファーを受けた場合には、自身の状況と照らし合わせながら慎重に検討することが重要です。
カウンターオファーの注意点

「カウンターオファーを受けるべきか?」の検討をするためには、実際にカウンターオファーを受けて現職に残った場合の注意点を知っておく必要があります。
そこで本章では、カウンターオファーの注意点について見ていきましょう。
具体的には、以下の3つが挙げられます。
- すぐに約束が履行されるとは限らない
- 必ずしも問題が解決するとは限らない
- 職場での信用が低下する可能性がある
①すぐに約束が履行されるとは限らない
まず挙げられる注意点は、すぐに約束が履行されるとは限らない点です。
「給与を上げる」「希望の部署に異動させる」といった約束があったとしても、昇給や異動には社内の調整や上層部の決裁が必要となります。
そのため、実際に約束が履行されるまでには時間がかかることが多く、場合によっては1年近く待たされることもあるかもしれません。

約束が履行されるまでの期間が長くなるほど、うやむやにされる可能性も高くなります…。
②必ずしも問題が解決するとは限らない
2つ目の注意点は、自分の希望が実現したとしても必ずしも問題が解決するとは限らない点です。
例えば、昇給が実現して年収が上がったとしても、それは単に昇給が前倒しになっただけであり、将来的にはそれ以上の昇給が望めない可能性があります。
また、異動が実現して希望の部署に行けたとしても、異動先で思い描いていた業務ができなかったり、新たな人間関係の悩みが発生したりすることもあるかもしれません。
そもそも利益が少ない企業や全社的にパワハラ気質な企業などであれば、一時的な昇給や異動では根本的な解決には繋がらない可能性が高くなります。

実際、カウンターオファーによって一時的に退職を思いとどまっても、結局は問題が解決できずに改めて退職を検討する人は少なくないようです…。
③職場での信用が低下する可能性がある
3つ目の注意点は、職場での信用が低下する可能性がある点です。
カウンターオファーによって退職の意思を取り消したとしても、「退職の申し出をした事実」については消すことができません。
企業側としても、一度退職の申し出をしてきた従業員に対しては、「また退職を申し出てくるのでは?」「長期的には残るつもりがないのでは?」といった疑いを抱きやすくなります。
その結果、職場での信用が低下してしまい、重要な仕事を任されにくくなったり昇進の機会を逃したりする可能性があります。

私も人事部での在籍経験上、一度退職を申し出た社員や転職活動をしていることがバレた社員については、その後の人事評価が下がりやすい傾向にありました…。
実際にカウンターオファーを受けた時は?

では、実際にカウンターオファーを受けた時は、どのように対処するのがいいのでしょうか?
そこで本章では、カウンターオファーを受けた時の対処法について、3ステップで解説します。
具体的には、以下の通りです。
- STEP①検討の時間をもらう
- STEP②受けるかどうかを検討する
- STEP③正式に回答する
STEP①検討の時間をもらう
カウンターオファーを受けた場合には、まずは検討の時間をもらうようにしましょう。
いきなり好条件を提示されると、どうしても気持ちが揺れやすくなります。
そのため、その場で回答はせずに、いったん持ち帰って冷静な状態で判断することが不可欠です。
STEP②自分の退職理由と照らし合わせながら検討する
考える時間を確保したら、カウンターオファーを受けるかどうか慎重に検討しましょう。
検討する際は、自身の退職理由と照らし合わせながら、カウンターオファーの内容が本当に問題を解決できる条件なのかを冷静に判断することが重要です。
◆検討する際の考慮事項
- 自分が仕事をする上で重視するものは何か?
- 現職に残った場合の働き方や待遇などに納得できるか?
- 他の企業と現職を比較してどちらが自分に合っているか?(※既に転職活動をしている場合)

なお、カウンターオファーの内容に納得がいかない場合には、企業側と再交渉をするのも1つの手です。
必ずしも成功するとは限りませんが、うまくいけば双方が納得できる着地点が見つかる可能性もあります。
STEP③正式に回答する
結論が出たら、上司に正式な回答を伝えましょう。
カウンターオファーを受ける場合には条件を改めて確認し、約束がうやむやにされないよう、書面などで残しておくことをオススメします。
一方、カウンターオファーを受けない場合には、引き止めてもらったことへの感謝を伝えた上で、退職の意思を変えないことを明確に伝えましょう。
曖昧な返事では引き止めが長引く可能性もあるため、断る場合にはキッパリと自分の意思を示すことが重要です。
まとめ:カウンターオファーも現状を変える選択肢の1つ
最後にまとめておきます。
◆カウンターオファーの注意点
- すぐに約束が履行されるとは限らない
- 必ずしも問題が解決するとは限らない
- 職場での信用が低下する可能性がある
◆カウンターオファーを受けた時の対処法
- STEP①検討の時間をもらう
- STEP②受けるかどうかを検討する
- STEP③正式に回答する
退職を申し出た際に企業側から好条件を提示されると、心が揺らいでしまうこともあるかと思います。
ただ、前向きに捉えれば、「カウンターオファーによって現職に残るという選択肢も生まれた」とも言えます。
カウンターオファーも現状を変える選択肢の1つとして捉え、自分にとってベストの選択肢を見極めるようにしましょう。

「カウンターオファーを受けると絶対に後悔する」といった意見はいったん無視して、自分の意思で冷静に判断することが重要です。
以上、またお会いしましょう。
