【退職後は要注意】退職月の給与は少なくなる?

【退職後は要注意】退職月の給与は少なくなる?

こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。

退職月の最終給与は、いつもより感慨深いものです。
何しろ、本当にその職場での最後の給与になるわけですから。
「グッバイ、前の職場…」なんて少し感傷的になりながら、最終給与の振込を確認してみたら…、

「アレッ⁉何かいつもより手取り額が少なくないか?」

なんてことが起こる可能性があります。
もしくは、経験された方がいらっしゃるかもしれません。

一般的に退職月の給与は、手取り額が少なくなるケースが多くなります。
それはなぜなのでしょうか?

今回はこの点について、書いていきたいと思います。

ユメガシラ
ユメガシラ

一応、私自身も人事部で8年以上の給与計算の経験があるので、多少の参考にはなるかと…。

▼ボーナスをもらってから退職することの是非については、下記の記事をご参照ください。



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まずは給与明細を確認しましょう

まずは給与明細の確認を

退職月の給与の手取り額が少なくなるのには、何かしら原因があるハズです。
まずは冷静になって、給与明細を確認してみましょう。

いきなり「嫌がらせを受けた!」と決めつけるのは、早計です。

殴り込み
出典:荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』

こんな感じで、いきなり前の職場に殴り込みにいくのはやめておきましょう…。

モブタロウ
モブタロウ

そもそも退職月の給与明細が、手元にないのですが…。

ユメガシラ
ユメガシラ

その場合は、前の職場に連絡してみましょう。
たとえ最後は有給休暇の消化で出勤していなかったとしても、給与明細はもらえます。

退職月の給与の手取り額が少なくなる原因

退職月の給与の手取り額が少なくなる原因

ではなぜ、退職月の給与は手取り額が少なくなることが多いのでしょうか?

以下でその原因を見ていきましょう。

①日割り項目がある

一番考えられる原因が、日割り項目です。

月給と言っても、基本的にはその月の要勤務日数(その月に勤務しなければならない日数)を満たしていない時には、基本給なども日割り計算されてしまいます。
例えば、給与の締め日が月末の職場でその月の15日付けで退職すれば、基本給などはだいたい半分くらいになるハズです。

働いていない分の給与が支払われないのは当然といえば当然なので、日割りについては致し方ないことでしょう。

②社会保険料が2ヶ月分控除されている

次に考えられるのは、社会保険料です。

通常、毎月の給与から控除される社会保険料は1ヶ月分ですが、退職月には2ヶ月分控除される可能性があります。
※ここでの社会保険料とは、「健康保険料」と「厚生年金保険料」の2つで、「雇用保険料」は関係ありません。

毎月の給与から控除されている社会保険料は、前月の社会保険料です。
例)9月の給与から控除されているのは、8月の社会保険料

それで、少しややこしいのですが、以下の2つのポイントを理解する必要があります。

  1. 給与から社会保険料が控除されるのは、社会保険の資格喪失日が属している月の前月までになる
  2. 社会保険の資格喪失日は、基本的に退職日の翌日になる

これだけでは非常にわかりづらいと思いますので、9/30が退職日となる場合を例にしてみましょう。

9/30に退職した場合は、退職日の翌日の10/1が社会保険の資格喪失日になります。
よって社会保険上は、10月もその職場に属していたことになり、その前月である9月分の社会保険料も納める(給与から控除される)必要があります。

一方、9月給与から控除されるのは、その前月の8月分の社会保険料です。
本来は、9月分の社会保険料は10月給与から控除されるものですが、9/30退職となると9月給与が最終給与となってしまうため10月給与が発生せず、9月分の社会保険料を控除できなくなってしまいます。

よって、9月給与からは結果として、8月分と9月分の社会保険料の2ヶ月分が控除されてしまうのです。

ちなみに、9/29が退職日の場合には、その翌日の9/30が資格喪失日になるため、退職月の社会保険料控除は通常の1ヶ月分で済みます。

基本的には、「社会保険料が2ヶ月分控除されるのは、月の末日に退職した場合のみ」という認識で、問題ないかと思います。

たまに勘違いされている方がいらっしゃいますが、社会保険料が2ヶ月分控除されたからといって、年間トータルの社会保険料が多くなるわけではないので、その点はご安心ください。

ユメガシラ
ユメガシラ

前の職場で納める(控除される)のか、次の職場もしくは自分で納めるのかの違いだけです。

③住民税が多め(2~5ヶ月分)に控除されている

3つ目に考えられるのは、住民税です。
ただ、住民税が影響してくるのは、1~5月に退職した場合限定です。

住民税のサイクルはやや特殊で、通常の4月~翌年3月ではなく、6月~翌年5月が1年のサイクルとなっています。

基本的に住民税は、給与から1ヶ月分ずつ控除されるのですが、1~5月に退職した場合には、その年に納める住民税の残りが退職月の給与から一括で控除されてしまいます。
よって、仮に1月に退職したら5月までの5ヶ月分、2月に退職したら5月までの4ヶ月分の住民税が、最終給与から一括で控除されてしまいます。

ユメガシラ
ユメガシラ

これは役所の都合らしく、取りっぱぐれを防ぐことが目的だそうです…。

なお、住民税も社会保険料と同様、前払いしているだけであって、年間トータルの住民税額が変わるわけではありません。
とはいえ、仮に1月に退職した場合には5ヶ月分の住民税が控除されてしまうため、手取り額は一気に減る可能性が高くなります…。

④通勤手当の前払い分の調整(払い戻し)がある

4つ目に考えられるのは、通勤手当の前払い分の調整(払い戻し)です。

職場によって通勤手当の支給方法は異なると思いますが、3ヶ月・6ヶ月分の定期代がまとめて支給される場合には、払い戻しが発生する可能性が高くなります。

例えば、4月に4~9月の6ヶ月分定期代が支給されている場合を考えてみましょう。
この職場で仮に6/30に退職した場合は、7~9月の3ヶ月分の定期代は本来支給されるものではないため、調整(払い戻し)が必要になります。

ユメガシラ
ユメガシラ

仮に1ヶ月分の定期代の支給であっても、月の途中で退職した場合には、日割調整がされる可能性があります。

いずれにしても、遠方からの出勤で通勤費が高額な場合には、調整(払い戻し)が発生すると手取り額が大きく減る可能性があるので、注意が必要です。

⑤独自の控除がある

5つ目に考えられるのは、職場ごとの独自の控除です。

独自の控除とは、例えば、職場から備品や制服などが貸与されている場合の修繕費などです。
備品や制服などは退職前に返却することになりますが、もしも壊していたり汚していたりした場合には、その修繕費等が退職月の給与から控除される可能性があります。

基本的には独自の控除が発生する場合には、事前の説明があるハズです。
何の説明もなく退職月に謎の項目で控除が発生していた場合には、一度確認した方がいいかと思います。

給与計算はミスが多い

給与計算はミスが多い

前章で退職月の給与が少なくなる主な原因について、ご紹介しました。
手元の給与明細を参照しながら、これらの原因に当てはまっていないか確認してみましょう。

万が一、「何度も確認したが、明らかにおかしい箇所がある」という場合には…、

今度こそッ‼

殴り込み
出典:荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』

………ではなく、前の職場の担当部署(人事部等)に連絡してみましょう。
というのも、単純に処理ミスの可能性の方が高いからです。

実は、私も人事で8年近く給与計算の経験があるのですが、給与計算はミスがよく発生します。
これは本当に申し訳ないのですが、事実です。
特に退職者の最終給与は、イレギュラーな事項も多く、ミスの発生率が高くなります。

ユメガシラ
ユメガシラ

私も結構やらかしました…。

なので、まずは担当部署に冷静に●●●連絡をしてみましょう。
あくまで冷静に●●●です。
温度感高めで連絡をして、もし自分の勘違いだった場合には、結構恥ずかしいので…。

仮に円満退職ではなかった場合には、「嫌がらせを受けた!」と感じてしまうことがあるかもしれません。
ですが、普通の職場であれば人間関係や退職関係のトラブルを理由に、給与を減らすことはしないですし、そもそもできません。

繰り返しになりますが、仮に間違いがあったとしても、それは単純な処理ミスである場合がほとんどです。
よって、そこは寛容なご対応をお願いできればと思います…。

まとめ:退職月の給与が少なくなるのには、きちんとした理由がある

最後にまとめておきます。

◆退職月の給与が少なくなる原因

  1. 日割り項目がある
  2. 社会保険料が2ヶ月分控除されている
  3. 住民税が多め(2~5ヶ月分)に控除されている
  4. 通勤手当の前払い分の調整(払い戻し)がある
  5. 独自の控除がある

もちろん他にも細かい原因は考えられますが、退職月の給与が少なくなる主な原因は上記の通りです。

いずれにせよ、日割りや払いすぎたものの調整、あるいは法律に基づくものなど、退職月の給与が少なくなるのには、きちんとした理由があるハズです。

もしも理解できない謎の控除などを発見したら、気は進まないかもしれませんが、担当部署に問い合わせてみることをオススメします。

次のステップに気持ちを切り替えるためにも、前の職場とのわだかまりは極力残さないようにしておきましょう。

モブタロウ
モブタロウ

私は退職後は遊んでばかりだったので、いつもより給与の減りが激しかったような気がします。
これも手取り額が少なくなった要因なのでしょうか?

ユメガシラ
ユメガシラ

それは自業自得です…。

以上、またお会いしましょう。

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