こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
「職場に嫌いな人がいて、大きなストレスになっている…」
社会人として働いているのであれば、このようにお悩みの方も多いかと思います。
嫌いな人がいること自体はごく自然なことなので、そのことで自己嫌悪に陥る必要はありません。
ただ、職場に嫌いな人ができてしまうと、かなり切実な問題となる可能性があります。
プライベートの人間関係であれば、嫌いな人間とは距離を置けばいいだけであり、何ならハサミで関係を断ってしまうことも可能です。
しかし仕事上の人間関係となると、業務の都合上、距離を置いたり関係を断つことが困難であったりします。
それだけに職場での人間関係のもつれは、大きなストレスに繋がる可能性があります。
果たして職場に嫌いな人がいる場合には、どうすればいいのでしょうか?
今回はこの点について、書いていきたいと思います。
一応、私自身も転職を4回繰り返して、さまざまな職場の人間関係を見てきました。
さらに8年近く人事部として、多くの人間関係のトラブルに対応してきた経験がありますので、多少の参考にはなるかと…。
職場に嫌いな人がいる場合の『第一段階』の対処法
前述の通り、誰にでも嫌いな人はいるものです。
しかしながら、「嫌いと感じたら、即時に敵認定」というスタンスではラチがあきません。
よって、まずは『第一段階』として、その人を理解しようとしたり歩み寄ったりする努力をしてみましょう。
具体的には…、
- その人の短所ではなく、長所にも目を向けてみる
- 自分にも直すべき点がないか考えてみる
- あえて積極的に話しかけてみる
などが挙げられます。
こうして色々と試した結果、それでもその人が嫌いというのであれば、無理に関係を修復しようとする必要はありません。
ここまできたら、もう生理的に無理なんだと割り切って、次の対処法に移るのが得策かと思います。
職場に嫌いな人がいる場合の『第二段階』の対処法
それでは続いて、職場に嫌いな人がいる場合の『第二段階』の対処法を見ていきましょう。
具体的には、以下の通りです。
- 席替えを相談する
- 部署異動を相談する
- 転職をする
席替えを相談する
業務上の接点が多い関係上、嫌いな人とは職場で席が近いケースもあるかと思います。
そこで、一番手っ取り早くかつ現実的なのが、職場に席替えを相談して物理的に距離を取る方法です。
人間は他人を一度嫌いになってしまうと、その人の何気ない仕草(キーボードを打つ音や咳払いなど)にも過敏に反応してしまうものです。
それらが常に視界に入ってくる環境というのは、非常に大きなストレスになります。
よって、席替えで物理的に距離を取るだけでも、ストレスが大幅に軽減される可能性があります。
確かに業務上の接点が減るわけではありませんが、それなりの効果はあるでしょう。
席替えの希望であれば、それほどハードルも高くないでしょうから、一度試してみる価値はあるかと思います。
特に内勤がメインの方(事務職など)には、席替えはかなりオススメです。
部署異動を相談する
席替えしても効果がないようであれば、思い切って部署異動の相談もしてみましょう。
部署異動が認められれば、嫌いな人との接点は0、もしくはほとんど無くなるハズです。
もちろん部署異動が認められても、引継ぎ等の関係ですぐに異動できるわけではなく、場合によっては半年近く待たされる可能性もあります。
しかしながら、ゴールが見えるだけでも精神的にだいぶ楽になるでしょう。
「あと〇ヶ月の辛抱だ」と思えば、残りの期間も耐えられるハズです。
部署異動は席替えに比べてハードルも高くなるでしょうが、ダメもとで一度相談してみることをオススメします。
転職をする
そして最終手段として、転職という選択肢もあります。
残念なことに部署異動の希望というのは、認められないケースも往々にしてあります。
それに小規模な職場であれば、そもそも席替えや部署異動自体が不可能な場合もあるでしょう。
であれば、転職という最終手段も視野に入れるべきです。
中には、「嫌いな人がいるという理由だけで、転職というのはどうも…」という風に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、人間関係のストレスというのは、想像以上に悪影響を及ぼします。
もしかしたら、将来的にノイローゼになってしまうかもしれません。
それに、嫌いな人にばかり気を取られていては、あなた自身のキャリア形成にも支障をきたす可能性があります。
「すべての悩みは、対人関係の悩みである」
かの有名なアドラー心理学の基本概念にもある通り、人間関係の悩みは非常に深いものです。
そのため、「人間関係のトラブルが原因での転職」をネガティブに捉える必要はありません。
ここは1つ、キャリアアップのいいキッカケになったと前向きに考えてみましょう。
転職理由を前向きに捉えれば、選考面接の時にも好影響をもたらすハズです。
職場に嫌いな人がいる場合のNG行動
念のためですが、職場に嫌いな人がいる場合のNG行動も挙げておきます。
具体的には、以下の通りです。
- 陰口をたたく
- 敵意をむき出しにする
- 嫌がらせをする
陰口をたたく
確かに陰口をたたけば、一時的に気が晴れるかもしれません。
しかし、やはりそれは一時的なものです。
むしろ、逆に嫌いな感情がどんどん高まっていく可能性もあります。
陰口をたたいていることは、まわり回って本人の耳に入ってしまうものです。
また、頻繁に陰口をたたいていると、どうしてもその場がネガティブな空気になってしまうため、仲の良い人も徐々にあなたから離れていってしまうかもしれません。
このように、陰口をたたくことにはさまざまなデメリットがあります。
よって、基本的に陰口はたたかない方がいいでしょう。
敵意をむき出しにする
どんなに表に出さないようにしていても、心の中の敵意は対象の相手には伝わってしまうものです。
とはいえ、「どうせ伝わってしまうのであれば、敵意むき出しで接してやる」という安易な考えは、非常に危険です。
なぜなら、むき出しの敵意は周りの雰囲気を最悪にさせるからです。
当然ながら、職場というのは、あなたと嫌いな相手の二人だけで仕事をしているわけではありません。
いくら嫌いだからといって半ば傍若無人に振舞っていては、「著しく協調性の欠けた人材」と思われるだけです。
やはり敵意というものは、極力表に出すべきではないでしょう。
嫌がらせをする
当然ながら、嫌がらせ行為は厳禁です。
仮に嫌がらせが功を奏して、相手をひれ伏すことができたとしても、後日に何らかの形で報復を受けるのがオチです。
こうなってしまったら、エンドレスバトルに突入してしまいます…。
「嫌がらせ行為を仕掛けた瞬間、泥沼にハマる」と言っても過言ではないため、十分にご注意ください。
まとめ:人間関係のストレスを甘くみてはいけない
最後にまとめておきます。
- まずは、嫌いな人を理解しようとする努力をしてみる
- それでもダメなら、席替えや部署異動を相談してみる
- 最終的には、転職も検討してみる
人間関係のストレスというのは、基本的にどんな職場でも発生するものです。
正直、0にすることは不可能だと思います。
とはいえ、ただひたすらストレスに耐えようとするスタンスは危険です。
私も人事部勤務の経験上、人間関係のストレスを無理に耐えようとして、ノイローゼになってしまった方を何名も見ています。
やはり、人間関係のストレスを甘くみてはいけないということなのでしょう。
「ただひたすら耐えることが、果たして自分のキャリアにとって有益なのか?」
ぜひこのような長期的な視点を持って、考えていただきたいと思います。
私の現職(『自宅警備員』)は完全に一人の仕事なので、どうやら私は人間関係で悩む必要はなさそうですね。
………。
以上、またお会いしましょう。