こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
「転職活動を始めたのはいいが、退職を切り出すタイミングがわからない…」
「転職先が決まる前に退職の意志を伝えてしまっても、大丈夫なのか?」
転職活動中であれば、このようにお悩みの方も多いかと思います。
退職の申し出は、転職先が決まってからするのが一般的です。
しかしながら、転職先が決まってから退職の意志を伝えてしまうと、引継ぎ等の関係上、どうしても転職先の入社日が遅れがちになります。
もしかしたら入社日の調整がネックになって、採用を見送られるケースがあるかもしれません(※可能性は低いでしょうが、0ではありません)。
とはいえ、先に退職の意志を伝えてしまうと、もしも転職活動が思うようにいかなかった場合には、無収入になってしまうリスクがあります。
果たして転職活動を始めた時は、どのタイミングで退職の意志を伝えるのがいいのでしょうか?
今回はこの点について、書いていきたいと思います。
一応、私も転職歴は4回あり、転職活動には毎回苦戦してきましたので、多少の参考にはなるかと…。
▼退職の申し出が言い出しづらい場合には、下記の記事をご参照ください。
転職先が決まる前に退職の意志を伝えるのがオススメ
さて、あくまで私の個人的な見解ではありますが、退職の意志を伝えるタイミングについて迷っている場合には、転職先が決まる前に伝えるのがオススメです。
もちろん先に退職の意志を伝えてしまうと無収入になるリスクがあるため、状況によって判断しなければならない部分もあるかと思います。
具体的には…、
- 貯金があって、しばらく無収入になっても問題ない
- 多少の空白期間(ブランク)ができても問題ない
これらの要件に該当する方であれば、先に退職の意志を伝えることを検討してもいいかと思います。
というのも、先に伝えることには、それなりにメリットもあるからです。
どういうことか、これから順を追ってご説明します。
転職先が決まる前に退職の意志を伝えてもいい理由
ではなぜ、転職先が決まる前に退職の意志を伝えてもいいのでしょうか?
具体的には、以下の3つの理由が挙げられます。
- 転職先の入社日の調整がしやすくなるから
- 有給休暇の消化期間を活用できるから
- 万が一の場合には失業保険を受給できるから
①転職先の入社日の調整がしやすくなるから
転職する際に重要となってくるのが、入社日の調整です。
実はこれがなかなか難航することも多いのですが、あらかじめ現職に退職の意志を伝えていると、入社日の調整がしやすくなります。
当然ながら現職を退職するためには、まずは退職の意志を伝えなければなりません。
退職の申し出の期限は職場によって異なるものの、退職希望日の1ヶ月前までと定められていることが一般的です(※)。
※…退職の申し出の期限は就業規則で定められていることが一般的であるため、必ず就業規則で確認するようにしてください。
就業規則の確認方法がわからなければ、担当部署(人事部など)に聞いてみましょう。
しかし実際には、退職の過度な引き留めをされたり引継ぎ等がスムーズにいかなかったりして、予定通りに退職できなくなることは珍しくありません。
もちろん、その辺りの事情は転職先も考慮してくれるでしょうが、入社可能日があまりに先になるようだと選考時にマイナスとなる可能性もあります。
であれば、先に退職の意志を伝えてしまった方が入社可能日も調整しやすくなり、転職活動のスケジュールも立てやすくなるでしょう。
入社日の調整に手こずっている方は、先に退職の意志を伝えてしまうという選択肢も検討してみることをオススメします。
②有給休暇の消化期間を活用できるから
退職する際は残っている有給休暇を消化できますが、この有給休暇の消化期間を活用して転職活動をすることも可能です。
有給休暇が何日残っているかは人によって異なるでしょうが、現職の勤務歴が長い方であれば、それなりに残っている可能性も高いかと思います(※)。
※…有給休暇は2年で時効により消滅してしまうため、最大は40日です。
もしMAXの40日をフル消化できるのであれば、1ヶ月の要勤務日数はだいたい20日前後であるため、2ヶ月ほどの転職活動期間を確保することができます。
働きながらの転職活動は、現職の業務の都合上、どうしても活動に支障をきたす場面も多くなりがちです。
しかしながら、有給休暇の消化期間中であれば転職活動に専念できるため、その間に内定をゲットできる可能性も十分にあります。
現職の仕事が忙しくて転職活動が思うように進まない方は、有給休暇の消化期間を考慮した上で計画を練り直してみてはいかがでしょうか?
早めに転職先が決まれば、もちろん残りの有給休暇は自由時間になります。
③万が一の場合には失業保険を受給できるから
もし有給休暇中に転職先が決まらず、空白期間(ブランク)に突入してしまったとしても、我々には強い味方がいます。
そう、失業保険です。
自己都合退職の場合には、2ヶ月の給付制限期間(2020年10月前の退職であれば3ヶ月)が付いてしまうものの、失業保険は最低でも90日分は受給することができます。
であれば、約3ヶ月ほどの転職活動期間を確保できます。
もちろん油断はできませんが、最悪の場合は失業保険があるという安心感があれば、転職活動にも多少の余裕が生まれてくるでしょう。
ただし、失業保険には受給要件があるため、それらを満たしているか事前の確認が必要です。
要件や給付日数等は条件によって異なるため、詳細は下記にてご確認ください。
出典:厚生労働省ハローワークインターネットサービス『基本手当について』
面接ではむしろ高評価を受ける可能性が高い
さて、ここで1つ気になるのが、転職先が決まる前に退職を申し出たことによる採用面接への影響です。
採用面接時は、現職に既に退職の意志を伝えているかどうか確認されることがあります。
その時に素直に「はい」と答えてしまうと、面接官から「計画性のない人間」と評価されるのではないかと、不安に思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、この点については、ほとんど心配する必要はありません。
というのも、面接ではむしろ高評価を受ける可能性が高いからです。
働きながら転職活動をしている人間は、いくら面接時に「御社が第一志望です」とアピールしても、転職の本気度はなかなか伝わりにくいものです。
その点、既に退職の意志を伝えている人間であれば、転職が本気であることの何よりの証拠を示せています。
何しろ、自ら逃げ道を断っているのですから。
もちろん全ての面接でプラスに働くとは限りませんが、転職の本気度を伝えるにはいいアピールになるため、逆に強みとして有効活用していきましょう。
まとめ:転職にリスクは付きもの
最後にまとめておきます。
◆転職先が決まる前に退職の意志を伝えてもいい理由
- 転職先の入社日の調整がしやすくなるから
- 有給休暇の消化期間も活用できるから
- 万が一の場合には失業保険を受給できるから
以上の点から、退職の意志を伝えるタイミングに迷っている場合には、転職先が決まる前に伝えることをオススメします。
もちろん、人によって状況は異なるため、最終的なタイミングは総合的に判断する必要があるでしょう。
いずれにせよ、転職にリスクは付きものです。
キャリアアップを目指すのであれば、多少のリスクは避けて通れない点は認識しておきましょう。
私は退職の意志を伝えてから、かれこれ3年もずるずると現職(『自宅警備員』)を続けています。
この場合は、どうすればいいのでしょうか?
………。
以上、またお会いしましょう。