こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
「面接中の雑談って、選考結果に影響するの?」
「面接中に雑談をする真意がわからない…」
転職活動中に面接を受けていると、このような疑問を持つ方も多いかと思います。
採用面接において決まったルールはないため、面接の形式や進め方などは企業によって千差万別です。
そのため、最初から最後まで雑談形式で面接が進む場合もあれば、雑談は一切なしの場合もあるでしょう。
ただ、中途採用の面接においては、雑談があるケースが多いかと思います。
そうなってくると、「貴重な面接時間を使って雑談をするからには、何かしらの意図があるのでは?」と気になる方もいらっしゃるかもしれません。
果たして面接中の雑談は、どのような真意があるのでしょうか?
また、面接中の雑談については、どのような点に注意が必要なのでしょうか?
今回はこの点について、書いていきたいと思います。
一応、私も転職歴は4回あり、さらに8年近く人事部として採用する側の実情も見てきましたので、多少の参考にはなるかと…。
▼面接時間の長さと合否の関係については、下記の記事をご参照ください。
面接における雑談の真意
そもそもですが、なぜ面接で雑談をする必要があるのでしょうか?
面接は採用を判断するための場であり、親交を深める場ではないハズです。
そこでまず本章では、一般的に考えられる「面接における雑談の真意」について見ていきましょう。
具体的には、以下の通りです。
- お互いの緊張をほぐすため
- 応募者の人間性や素の部分を見るため
- 特に意味はなし
お互いの緊張をほぐすため
恐らくですが、雑談をする最大の意図は、お互いの緊張をほぐすためかと思います。
というのも、面接というのは受ける側だけではなく、実はする側もそれなりに緊張するからです。
書類選考で事前に応募者の情報を得ているとはいっても、基本的には面接が初顔合わせの場となるため、面接官もそれなりに緊張するものなのです。
お互いに緊張した状態では、いい面接はできません。
そのため、面接の最初や合間で軽く雑談を入れて、お互いの緊張をほぐそうとする面接官も少なくはないようです。
雑談は緊張をほぐそうとする相手の気遣いだと思えば、仮に相手側の真意は違っていたとしても、いくぶんか気は楽になるかもしれません。
応募者の人間性や素の部分を見るため
面接で定番の志望動機や自己アピール等は、ほとんどの応募者が事前に回答内容を用意しているため、面接官からすると形式的な回答しか得ることができません。
よって、その人の人間性や素の部分を見るために、あえて雑談をする面接官も存在します。
雑談であれば応募者も事前に回答を用意することができないため、その部分で人間性や素の部分を探ろうとするのです。
特に面接官が現場の責任者である場合には、「仮にこの人が入社した場合には、所属先の仲間とうまくやっていけるだろうか?」という部分も重視します。
そのようなケースにおいて、雑談は応募者のコミュニケーション能力や適応能力を測るのに最適なのです。
特に意味はなし
何かしらの意図があって面接中に雑談をするケースが多いのは間違いないでしょうが、実は雑談自体が特に意味がないケースもあります。
例えば、堅苦しい面接を嫌う面接官であれば、最初から最後まで雑談形式で進むかもしれませんし、単純に面接官がおしゃべり好きだけということもあり得ます。
また、面接前に採用か不採用かがほぼ決まっている場合には、雑談の時間が長くなる傾向があります。
そのようなケースでは、志望動機などのお決まりの質問についてあまり深く聞く必要がなく、言葉は悪いですが、いわば時間稼ぎ的に雑談をするケースもあるかもしれません。
もちろん面接官側の真意は知りようがないですが、雑談自体にそれほど意味がない可能性もあるため、あまり構えすぎないようにすることも重要かと思います。
面接における雑談の注意点
前述の通り、面接における雑談の真意は、企業や面接官によってさまざまです。
しかも雑談であるため、どんな話題になるか予測することもできません。
よって、面接での雑談に対して、有効な対策を講じることはほぼ不可能です。
残念ながら、こればかりは仕方がありません…。
雑談はあくまで雑談なのです。
対策を講じようとすること自体が、そもそも不自然なのかもしれません…。
とはいえ、面接での雑談はふだんの雑談とは違います。
何も考えずベラベラとおしゃべりする感覚では、さすがに危険でしょう。
そこで本章では、面接で雑談をする際の注意点をご紹介します。
面接を控えている方は、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 素を出し過ぎない
- 面接官が興味のない話題であれば、すぐに話を切り上げる
- 嘘をつかない
素を出し過ぎない
面接中の雑談で最も注意すべき点は、素を出し過ぎないことです。
雑談にはお互いの緊張をほぐす目的があるとはいえ、リラックスしすぎるのは良くありません。
さすがに友人や家族と話すような感覚で雑談をする人はいないでしょうが、緊張がほぐれた途端にうっかり素を出し過ぎてしまうこともあるため、要注意です。
具体的には、以下のポイントに気を付けましょう。
- 口調(タメ口や品のない言葉を使っていないか?)
- 話すスピード(早口になっていないか?)
- 身ぶりやしぐさ(髪を触るなどのふだんのクセが出ていないか?)
素の部分を一切出さないようにするのは難しいでしょうが、「今は面接中なんだ」という強い意識を持って受け答えをしていれば、大ケガをすることはないかと思います。
また、素を出し過ぎないという点では、回答内容にも注意が必要です。
例えば趣味を聞かれて、「ギャンブルです」と回答するのは控えた方がいいでしょう。
合法内のギャンブルは別に悪いことではないですが、ギャンブルは依存症になる人もいるため、相手からあまりいい印象を持ってもらえない可能性があります。
特に、経理などのお金を扱う仕事では、ギャンブルが趣味の人は敬遠される傾向があります。
どこまでが健全であるかの判断は難しいですが、世間的にあまり印象がよくないと思われる回答内容は避けた方が賢明でしょう。
面接官が興味のない話題であれば、すぐに話を切り上げる
雑談中は色々なことが話題になるかと思いますが、面接官が興味のない話題だと察知したら、すぐに話を切り上げるようにしましょう。
雑談でよく聞かれる質問としては、趣味や休日の過ごし方などです。
自分の好きなことが話題になると、人によっては無意識のうちに饒舌になっていることがあるため、注意が必要です。
前述の通り、雑談中は人間性も見られている可能性があるため、自分の好きなことだけをベラベラと喋り続けるのは、あまり印象がよくありません。
なるべくその場にいる人全員が会話に参加できるような話題にすることも、重要なコミュニケーション能力の1つであると言えます。
雑談を無理に盛り上げる必要はありませんが、周りの空気を読むことは重要と言えるでしょう。
雑談が盛り上がると、ついつい面接がうまくいったと思ってしまいがちですが、自分一人が盛り上がっていただけの可能性もあるため、注意が必要です。
私も思い当たるふしがありますね…。
嘘をつかない
面接で嘘は厳禁ですが、それは雑談中であっても同様です。
例えば、キャンプ用品を販売している企業での面接の雑談中に、「休日は何をして過ごしていますか?」と聞かれて、「キャンプです」と嘘の回答をするのはNGです。
もちろん、本当にキャンプが趣味であれば問題ないのですが、アピールに繋げようとして嘘をつくのは絶対にやめましょう。
当然ながら、いくら雑談とはいえ、嘘が発覚した場合は致命的になりかねないため、十分にご注意ください。
まとめ:雑談中も誠意を持って対応することが最も重要
最後にまとめておきます。
- 面接における雑談の真意は、企業や面接官によってさまざま
- 雑談自体にそれほど意味がない可能性もあるため、あまり構えすぎないようにすることも重要
- 雑談中は素を出し過ぎないように注意
繰り返しになりますが、面接における雑談の真意は企業や面接官によってさまざまです。
中には志望動機などよりも、雑談での対応を重視するケースがあるかもしれません。
とはいえ、面接中に雑談の意図をくみ取ることはほぼ不可能です。
仮に不採用になった場合でも、雑談が結果に影響を及ぼしたかどうかは判別できません。
そうなってくると、雑談も面接の一環である以上、やはり雑談中も誠意をもって対応することが最も重要かと思います。
対策を講じることができないのであれば、最終的には誠実性で勝負していきましょう。
『雑談』だけに、私は雑に話すように心がけているのですが、それではダメなのでしょうか?
………。
以上、またお会いしましょう。