こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
「応募先企業の1社から内定が出たけど、他社の選考結果がまだ出ていないので、内定承諾を待ってもらいたい…」
転職活動を進めていると、このような悩みに直面することがあるかもしれません。
企業から内定が出た場合には、内定を承諾するかどうか、1週間前後の回答期限を与えられることが一般的です。
しかしながら、実際には他社の選考との兼ね合いから、回答期日までに結論を出せないこともあるでしょう。
果たして企業側が指定する回答期限内に結論を出せない場合に、内定承諾を待ってもらうことは可能なのでしょうか?
今回はこの点について、書いていきたいと思います。
一応、私も転職歴は4回あり、更に8年近く人事部として採用する側の実情も見てきましたので、多少の参考にはなるかと…。
内定承諾を待ってもらうことは可能
さて、さっそく結論を申し上げますと、
「内定承諾を待ってもらうことは可能」
です。
というのも、転職において複数企業の選考を受けるのは当然のことであり、そのことは企業側も十分に承知しているからです。
よって、回答期日までに結論を出せない場合には、交渉しだいで企業側が内定承諾を待ってくれる可能性は十分にあります。
もちろん中には採用を急いでいる企業もあるため、必ずしも全てのケースで要求が通るとは限りません。
とはいえ、内定承諾を待ってもらえるかどうかは実際に聞いてみないとわからないため、とりあえずは交渉だけでもしてみましょう。
実際、私も人事部に在籍していた時の経験上、「内定承諾を待ってほしい」と申し出てくる人は少なくなく、むしろそれが普通といった感じでした。
内定承諾はどれくらい待ってもらえる?
では、企業側に内定承諾を待ってもらうとして、実際にはどれくらい待ってもらえるのでしょうか?
この点については、「企業によりけり」というのが結論になるでしょう。
企業によってそれぞれ事情は異なるため、数週間しか待てない企業もあれば、数ヶ月ほど待ってくれる企業もあります。
よって、まずは自分自身の状況を正直に話し、なるべく早く結論を出すことを約束した上で、「●月●日まで待ってもらえないでしょうか?」といった流れで交渉を進めていくのがいいでしょう。
内定承諾を待ってもらう場合の連絡手段は?
さて、実際に内定承諾を待ってもらう連絡をする際は、電話とメールのどちらで行った方がいいのでしょうか?
この点については、特に正解があるわけではありませんが、これまで使っていたコミュニケーション手段で伝えるのが好ましいでしょう。
つまり、これまで採用担当者との連絡を電話でやり取りしていたのであれば電話、メールであればメールで連絡を行うのが適切と言えます。
ただし、急いで連絡をする必要がある場合には、まずは電話で用件を伝えておき、その後に改めてメールを送っておくのがいいでしょう。
内定承諾を待ってもらう交渉をする際のポイント
内定承諾を待ってもらう交渉をする際は、相手の心証を悪くしないためにも、いくつかのポイントを押さえた上で交渉を進める必要があります。
そこで本章では、内定承諾を待ってもらう交渉をする際のポイントについて解説します。
具体的には、以下の通りです。
- 入社意欲の高さをアピールする
- こまめに連絡を入れることを約束する
入社意欲の高さをアピールする
内定承諾を待ってもらう交渉をする際は、入社意欲の高さをアピールすることが必要です。
仮に第一志望で入社する気満々の企業から内定が出たのであれば、誰しもすぐに内定承諾をするでしょう。
逆に言えば、期限内に結論を出せないということは、何らかの理由があることの裏返しでもあり、企業側から「入社意欲が低いのでは?」と思われてしまう可能性があるのです。
よって、交渉時には入社意欲が高いことをしっかりと伝え、相手の心証を損なわないよう配慮する必要があります。
例えば、「御社にはとても魅力を感じているが、他社の結果を聞いた上で最終的な判断をしたい」といった流れで交渉を進めていけば、企業側の理解も得やすくなるでしょう。
くれぐれも企業側から「ウチはすべり止めなのか?」といった疑いを持たれないよう、入社意欲はしっかりとアピールしておきましょう。
こまめに連絡を入れることを約束する
内定承諾の返事を先延ばしにすれば、企業側も長期にわたって内定辞退のリスクを抱えることになります。
よって、企業側の不安を少しでも取り除けるよう、今後こまめに連絡を入れることを約束しておくといいでしょう。
例えば、「他社の選考結果は●日に出る予定なので、▲日までにご連絡できるかと思います」といった感じで、こまめに進捗状況の連絡を入れておけば、企業側も多少は安心できます。
ただし、こまめに連絡を入れると約束しておきながら、連絡を怠ったり失念したりすると、逆に企業側の心証を損ねることになるため、注意が必要です。
なお、進捗状況の連絡は急ぎの要件ではないため、メールの連絡でも問題ありません。
内定承諾に関するトラブルを回避するコツ
内定承諾に関するトラブルは、できれば事前に回避したいものです。
そこで本章では、内定承諾に関するトラブルを回避するコツについて解説します。
具体的には、以下の通りです。
- 面接時に他社の選考も受けていることを正直に伝える
- 転職エージェントを活用する
面接時に他社の選考も受けていることを正直に伝える
内定承諾に関するトラブルを回避するためには、面接時に他社の選考も受けていることを正直に伝えることが重要です。
面接を受けていると、場合によっては他社の選考状況を聞かれることもあるでしょうが、その際は自分自身の状況を正直に話しておきましょう。
もし、この時に「御社しか受けていない」旨の発言をしてしまうと、後でつじつまが合わなくなってしまいます。
前述の通り、転職において複数企業の選考を受けるのは当然のことであり、そのことは企業側も十分に承知しています。
後々のトラブルを回避するためにも、面接時には他社の選考も受けていることを正直に伝えておきましょう。
仮に面接時に他社の選考も受けている旨を伝えたとしても、それが選考結果に影響することはありませんので。
転職エージェントを活用する
内定承諾に関するトラブルを回避したいのであれば、転職エージェントを活用して転職活動を進めるのも1つの手です。
というのも、転職エージェントを活用していれば、内定承諾を待ってもらう際の交渉も全てエージェントが代行してくれるからです。
担当者に理由を正直に伝えれば、エージェントの方で企業側とうまく交渉・調整してくれます。
もちろん交渉や調整が全てうまくいくとは限りませんが、内定承諾に関するトラブルを回避したいのであれば、転職エージェントの活用も検討してみましょう。
▼転職エージェントをお探しであれば、下記の記事をご参照ください。
まとめ:まずは交渉だけでもしてみよう
最後にまとめておきます。
- 企業側が指定する回答期限内に結論を出せない場合には、内定承諾を待ってもらうことは可能である
- 内定承諾を待ってもらう場合の連絡手段は、これまで使っていたコミュニケーション手段で伝えるのが適切である(※ただし、急ぎの場合は電話で伝える)
- 内定承諾を待ってもらう交渉をする際は、入社意欲の高さをアピールしたりこまめに連絡を入れることを約束したりするなどして、相手の心証を損なわないよう配慮が必要となる
- 内定承諾に関するトラブルを回避したいのであれば、面接時に他社の選考も受けていることを正直に伝える他、転職エージェントを活用するのも有効である
繰り返しになりますが、転職において複数企業の選考を受けるのは当然のことであり、そのことは企業側も十分に承知しています。
よって、内定承諾を待ってもらう交渉をすることに対して、変な負い目を感じる必要はありません。
もちろん、要求を受け入れてもらえるかどうかはわかりませんが、まずは交渉だけでもしてみることをオススメします。
転職は人生における重要なターニングポイントにもなり得ます。
くれぐれも焦って判断を間違えないよう、十分にご注意ください。
以上、またお会いしましょう。