こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
「電子書籍と紙の本なら、結局どっちがいいの?」
読書が好きであれば、このような疑問をお持ちになる方も多いかと思います。
2021年の日本の電子書籍市場は約4,662億円、紙の本市場は約12,080億円となっており、まだまだ紙の本の方が市場は大きい状況です。
しかしながら、成長率については紙の本は前年比1.3%減なのに対し、電子書籍は前年比18.6%増となっており、電子書籍市場は確実に拡大している状況でもあります。
最近は電子書籍と紙の本のどちらでも購入できる書籍も多く、それだけにどちらで購入すべきか迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
果たして電子書籍と紙の本では、どっちがいいのでしょうか?
今回はこの点について、書いていきたいと思います。
一応、私も年間50冊ほどの本を読んでおり、現在も電子書籍と紙の本の両方で読書をしているので、多少の参考にはなるかと…。
電子書籍と紙の本は、状況に応じて使い分けるのがオススメ
「電子書籍と紙の本では、どっちがいいのか?」
この点について、さっそく私なりの見解を申し上げますと、
「何とも言えん」
です。
え?
ん?
………。
………。
いえ、ふざけてはいません。
というのも、電子書籍と紙の本はそれぞれ一長一短であるため、どちらがいいという判断は難しいからです。
よって、言い換えるのであれば、
「電子書籍と紙の本は、状況に応じて使い分けるのがオススメ」
になるかと思います。
注意点としては、使い分けるのは『状況に応じて』であり、『人によって』ではありません。
仮に電子書籍が向いている人であったとしても、電子書籍のみを使うのではなく、状況に応じて電子書籍と紙の本を使い分けるのがいいかと思います。
どういうことか、これから順を追ってご説明します。
電子書籍と紙の本のメリット・デメリット
本題に入る前に、電子書籍と紙の本のそれぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
電子書籍のメリット
電子書籍のメリットは、以下の通りです。
- 収納場所に困らない
- 持ち運びが楽になる
- 破損や劣化の心配がない
- わからない言葉があっても、すぐに調べられる
- 自由にマーカーを引けるor消せる
- すぐに読める
- 紙の本より安く買える場合がある(無料や定額の読み放題サービスも豊富にある)
電子書籍はデータのため、軽量化できる点が最大のメリットと言えます。
本好きの方にとって収納場所の問題は切実ですが、電子書籍であればその問題もクリアできます。
端末1つでどこでも読書ができるため、持ち運びが楽な点もうれしいポイントです。
また、電子書籍はデータで保存するため、汚れやページ破れの心配はありません。
紙の本は時間が経つにつれ劣化していきますが、電子書籍であれば心配無用です。
古本を開いた時にたまに見かける小さな虫も、電子書籍であれば湧くことはありません。
さらに、電子書籍は購入したらすぐに読める点や、紙の本より安く買える場合が多い点もメリットと言えます。
電子書籍は印刷等が不要でコストを抑えられるぶん、紙の本よりも安く購入できるのです。
定額の読み放題サービスを利用すれば、さらにお得に読書が楽しめるでしょう。
▼電子書籍の読み放題サービスをお探しであれば、Kindle Unlimitedがオススメです。
電子書籍のデメリット
一方、電子書籍のデメリットは、以下の通りです。
- 目が疲れやすい
- 端末の容量が圧迫される
- 読書に集中しにくい(メールやSNSの通知が気になってしまう)
- 人に貸したり古本屋に売ったりできない
- 電子書籍化されていない本も多い
電子書籍はスマホやタブレットを通じて読むことになるため、目が疲れやすいのが最大のデメリットと言えます。
スマホやタブレットはブルーライトを多く放射しているため、目が疲れるだけでなく、寝る前に端末で長時間読書をすると脳が覚醒してしまい、寝つきが悪くなってしまいます。
また、電子書籍はデータのため、人に貸したり古本屋に売ったりすることができず、電子書籍化されていない本が多いという点もデメリットと言えるでしょう。
日本で電子書籍が普及し始めたのは2010年頃のため、電子書籍化されていない過去の名著もまだまだ多いのが実情です。
電子書籍化するだけなら、それほど難しくないのでは?
確かにそうですが、電子書籍化には著作権の問題など色々と課題が多いようです…。
紙の本のメリット
紙の本のメリットは、以下の通りです。
- 紙の質感や匂いを実感できる
- コレクションとして楽しめる
- 目に優しい
- 読書に集中できる
- 人に貸したり古本屋に売ったりできる
- 古本屋で安く買える
紙の本は紙であるがゆえに、実際に手に取って読むことできる点が最大のメリットと言えます。
紙の質感や匂い、カバーデザインを直接楽しめるため、コレクションとしては紙の本の方が適しているでしょう。
また、実際に活字を読むため、目にも優しく、就寝前の読書は紙の本が向いています。
基本的に目の前の本だけと向き合うため、読書に集中しやすい点もメリットです。
さらに、紙の本は実物であるため、人に貸したり古本屋に売ったりすることも可能です。
古本屋で読みたかった本が安く買えた時の喜びも、紙の本ならではのものと言えるでしょう。
紙の本のデメリット
一方、紙の本のデメリットは、以下の通りです。
- 収納に悩まされる
- 持ち運びに苦労する
- 破損や劣化の心配がある
- 自由にマーカーを引けない
- すぐに読めない
- 新品は定価でしか買えない
紙の本は実物であるがゆえに、かさばるのが最大のデメリットと言えます。
本が増えてくるとどうしても収納場所の問題が発生しますし、持ち運びも大変です。
さらに、破損や劣化の心配もあります。
また、紙の本は書店やネットで購入する必要があり、電子書籍のようにダウンロードしてすぐに読むことができません。
しかも、紙の本は「再販売価格維持制度」によって、書店が割引を行えないため、新品は定価でしか買えないという点もデメリットと言えるでしょう。
電子書籍と紙の本のそれぞれ適しているケース
前章において、電子書籍と紙の本のメリット・デメリットについて解説しましたが、基本的にそれらは表裏一体の関係にあります。
よって、それぞれの欠点を補う意味でも、電子書籍と紙の本は、状況に応じて使い分けるのがオススメです。
以下で、電子書籍と紙の本のそれぞれ適しているケースをご紹介しますので、参考にしてみてください。
電子書籍が適しているケース
電子書籍が適しているケースは、以下の通りです。
- 外出時やスキマ時間に読む場合
- 長編やシリーズものを読む場合
電子書籍は軽量化でき、半永久的に保存できる点がメリットです。
そのため、外出時などの持ち運びをする時には、電子書籍が適しています。
電子書籍であれば、端末1つで何冊も保存できますし、汚れや破損の心配をすることなく読書が楽しめます。
また、長編やシリーズものを読む時も、データで保存できる電子書籍の方が向いています。
長編やシリーズものを全部集めようとすると、実物ではどうしても場所を取られてしまいますが、電子書籍であれば端末1つに収納できるため、非常に便利です。
紙の本が適しているケース
一方、紙の本が適しているケースは、以下の通りです。
- 本を見ながら作業する場合
- 就寝前に読む場合
- お気に入りとしてコレクションする場合
紙の本は実際に手に取って読むことできるため、本を見ながら執筆やPC作業をする時には、紙の本が適しています。
「紙の本で読んだ方が記憶の定着率が良くなる」という研究結果もあるため、勉強する時も紙の本の方が向いているでしょう。
また、紙の本は電子書籍と違って、端末のブルーライトを気にする必要がないため、就寝前に読書したい方は、それ用に紙の本を用意しておくことをオススメします。
さらに、お気に入りの本をコレクションする時も、実際に手に取れる紙の本が適しています。
まずは電子書籍で気になる本を読んでみて、本当にお気に入りの本が見つかった時には、紙の本で改めてコレクションするのもいいでしょう。
オシャレな本は飾っておくだけでも、お部屋の立派なインテリアになります。
あなたはまず、散らかった部屋の掃除をしてください!
まとめ:どちらか一方に固執するのはNG
最後にまとめておきます。
- 電子書籍と紙の本はそれぞれ一長一短であるため、状況に応じて使い分けるのがベストである
- 電子書籍は軽量化できる点が最大のメリットである反面、目が疲れやすいのが最大のデメリットである
- 紙の本は実際に手に取って読むことできる点が最大のメリットである反面、かさばるのが最大のデメリットである
◆電子書籍が適しているケース
- 外出時やスキマ時間に読む場合
- 長編やシリーズものを読む場合
◆紙の本が適しているケース
- 本を見ながら作業する場合
- 就寝前に読む場合
- お気に入りとしてコレクションする場合
繰り返しになりますが、電子書籍と紙の本のメリット・デメリットは、基本的に表裏一体の関係です。
電子書籍の普及率はこれからも高まっていくでしょうが、だからと言って、紙の本がなくなることはないかと思います。
今後しばらくは、電子書籍と紙の本が併存していくことが予測されます。
だからこそ、どちらか一方に固執するのはNGです。
読書ライフをより充実させるためにも、変な先入観を持たずに両者をうまく使い分けていきましょう。
私は今後も、電子書籍と紙の本の二刀流を貫きます!
どうでもいい宣言、ありがとうございます。
以上、またお会いしましょう。