こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
社会人として絶対にやってはいけないことの1つとして、無断欠勤が挙げられます。
よほどの正当な理由がない限り、無断欠勤は容認される行為ではありません。
しかしながら、長い人生の中では何が起こるかわからないものです。
時と場合によっては、無断欠勤をしてしまうこともあるかもしれません。
果たして無断欠勤をしてしまった時は、どうすればいいのでしょうか?
今回はこの点について、書いていきたいと思います。
一応、私自身も8年近くの人事部での実務経験があり、社員の無断欠勤の対応も何度かしてきましたので、多少の参考にはなるかと…。
無断欠勤をしてしまうとどうなる?
本題に入る前に、もし無断欠勤をしてしまった場合にはどうなるのかを見ていきましょう。
具体的には、以下の4つが想定されます。
- ペナルティーを受ける
- 賃金が減る
- 信用を失う
- 解雇される(※可能性があるだけ)
①ペナルティーを受ける
無断欠勤をすると、とりあえず怒られたり説教されたりするのは、ほぼ間違いないかと思います。
無断欠勤をしてしまった以上、そこは甘んじて受け入れましょう…。
ただ、むしろそれだけで済んだらラッキー(?)であって、さらに始末書を書かされたり、罰としてゴミ拾い1週間などを命じられたりすることがあるかもしれません。
いずれにせよ、何かしらのペナルティーを受ける可能性は非常に高いため、その点は覚悟しておいた方がいいでしょう。
②賃金が減る
次に考えられるのは、賃金が減ることです。
具体的には、
- その月の給与
- 次回のボーナス
- 来期の昇給額
の3つに影響してきます。
「その月の給与」は、無断欠勤をしてしまった以上、その日は欠勤扱いになり、罰則的な意味合いも含めて、有給休暇を充てることは認められないのが一般的です。
そうなれば、そのぶんだけ欠勤控除が発生し、その月の給与は減ってしまいます。
「次回のボーナス」については、無断欠勤をしたことにより人事考課での評価が下がってしまい、結果的にボーナスの額が少なくなるかもしれません。
無断欠勤だけで支給額が劇的に減ることはないでしょうが、ボーナスの額に影響してくる可能性は十分にあるかと思います。
「来期の昇給額」についても、ボーナスと同じ理由で人事考課での評価が下がってしまい、結果的に来期の昇給額に影響があるかもしれません。
勤怠上はただの欠勤ですが、評価の上では無断欠勤としてしっかりと記録が残りますので…。
もちろん、この辺りの基準は職場によって千差万別でしょうが、何かしらの形で賃金が減る可能性があることも覚悟しておいた方がいいでしょう。
③信用を失う
3つ目は、周りの信用を失うことです。
たとえ1回だけの無断欠勤だったとしても、「あの人はそういうことをする人なんだな…」と思われてしまう可能性が高くなります。
もちろん、全ての人がそう思うわけではないですが、そういう風に思う人もいるという事実は肝に銘じておかなければいけません。
正直、これが一番影響が大きいかと思います。
表面的にはそんな感じはなかったとしても、周りの信用を失ってしまうことは確かなため、そこは真摯に受け止める必要があります。
④解雇される(※可能性があるだけ)
そして最悪の場合は、解雇される可能性もあります。
事実、ほとんどの職場では就業規則の解雇事由として、無断欠勤を挙げています。
とはいえ、可能性が0ではないだけであって、実際に解雇されることはまず無いでしょう。
実際に解雇が認められるのは、2週間以上の無断欠勤が続いたり、何度注意しても無断欠勤を繰り返したりするケースなどで、数日の無断欠勤で解雇されることは基本的にありません。
よって、解雇される可能性については、とりあえずは考慮しなくても大丈夫かと思います。
無断欠勤をしてしまった時の対処法
それでは、実際に無断欠勤をしてしまった場合の対処法について、パターン別に見ていきましょう。
具体的には、以下の3つです。
- 大寝坊をしてしまった場合
- 職場でのトラブルが原因の場合
- プライベートでのトラブルが原因の場合
なお、どのパターンにも共通して言えることは、「変な言い訳をせず、正直に理由を伝える」ことです。
変な言い訳をしてしまうと、かえって誠実性を疑われてしまいます。
この点は、十分にご注意ください。
ただでさえ無断欠勤で信用を失っているのに、さらに信用を失ってしまっては目も当てられませんので…。
①大寝坊をしてしまった場合
目が覚めたら、夕方もしくは夜だったというパターンです。
実際、このパターンは割とよく発生します。
というのも、過度のストレスが原因で不眠症になった場合、ついつい睡眠薬の過剰摂取をしてしまい、気が付いたら夕方近くまで眠りこけてしまったというパターンは珍しくないからです。
睡眠薬を服用する場合は、くれぐれも用法・用量は守ってください。
睡眠薬の過剰摂取で大寝坊をしてしまった例を、私は何度も見ています。
こうなってしまった以上、時計の針は元には戻せないため、就業時間内もしくは誰かしらまだ働いている時間であれば、すぐに謝罪の連絡をしましょう。
※深夜の場合はメールでいいので、一報を入れておいた方がいいかと思います。
連絡を入れる際は変な言い訳をせず、正直に理由を伝えましょう。
なお、不眠症の原因が職場でのストレスやトラブルである場合には、これを機に相談してみることをオススメします。
▼うつ病の具体的なサインについては、下記の記事をご参照ください。
②職場でのトラブルが原因の場合
職場での人間関係のトラブルや、業務上のプレッシャー、あるいは大きなミスをしてしまったこと等が原因で、出勤するのが怖くなって無断欠勤をしてしまったというパターンです。
「社会人なんだから、せめて連絡ぐらいはしろよ!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこれも意外とよく発生します。
特にふだんから責任感が強く、無断欠勤をするとは想像もできないような方ほど注意が必要です。
こうなってしまったら、何とか心の整理をして謝罪の連絡を入れるようにしましょう。
連絡を入れるのは早いに越したことはないですが、心の整理がついていない状態では連絡をすることもままならないかと思います。
よって、自分の心が落ち着きしだい、速やかに連絡を入れるようにしましょう。
人間関係のトラブルで悩んでいる場合には、人事部に相談してみましょう。
まともな人事部であれば、守秘義務を徹底した上で相談に乗ってくれるハズです。
▼職場に嫌いな人がいる場合の対処法については、下記の記事をご参照ください。
③プライベートでのトラブルが原因の場合
プライベートでの大きなショック(恋人との別れや大事な人の急な不幸等)が原因で、連絡を入れる気力も失せて無断欠勤をしてしまったというパターンです。
これも稀に発生するパターンです。
ただ、このパターンは非常にマズいと言えます。
確かに長い人生においては、出勤できないほどにショッキングな出来事が起こることもあるでしょう。
しかしながら、それで無断欠勤をしていい理由にはなりません。
どんな理由があったにせよ、事前に連絡を入れておくべきです。
万が一、私的な理由で無断欠勤をしてしまった場合には、心が落ち着きしだい速やかに謝罪の連絡を入れるようにしましょう。
無断欠勤はそれほど珍しいことではない
最後に余談ですが、私の人事部在籍中の経験上、無断欠勤はそれほど珍しいことではないというのが実感です。
「〇〇部のAさんが今朝から出勤していなくて、携帯電話も繋がらないので、緊急連絡先を教えてほしい」
といった類の依頼は、割と何度も受けていました。
体感的には、2ヶ月に1回くらいの割合でしょうか(※あくまで私の体感ですが…)。
それに、あるラジオ番組で「あなたは無断欠勤をしたことがありますか?」というアンケートをとったところ、なんと「ある」という回答が16%近くもあったそうです。
なので、まぁ…、無断欠勤は当然してはいけない行為ですが、万が一やらかしてしまったとしても、この世の終わりというほどでもないのかもしれません…。
まとめ:今後の活躍で挽回できるよう、気持ちを切り替えましょう
最後にまとめておきます。
- よほどの正当な理由がない限り、無断欠勤は容認される行為ではない
- 数日の無断欠勤でいきなり解雇されることはないが、無断欠勤を何度も繰り返せば解雇される可能性がある
- 無断欠勤をしてしまった場合には、変な言い訳をせず正直に理由を伝える
繰り返しになりますが、無断欠勤は決して社会人として容認される行為ではありません。
しかしながら、無断欠勤してしまったからといって、即社会人失格ということでもないかと思います(※微妙に矛盾していますが…)。
確かに無断欠勤によって、多少なりとも周りからの信頼を失ってしまうことは間違いないでしょう。
とはいえ、決して取り返しがつかないほどではありません。
やってしまったものは、仕方のないことです。
しっかりと反省をした上で、今後の活躍で挽回できるよう、気持ちを切り替えましょう。
無断欠勤を機に、人間的にも成長する。
それもまた人生です。
確かにそうですが、あなたに人生を語られると何だか無性に腹が立ってきますね。
以上、またお会いしましょう。