こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
「転職における空白期間(ブランク)は、半年以内であれば特に問題はないのかな?」
現職を退職してから転職活動を始めようと考えている、もしくは既に離職中であるのであれば、このような疑問をお持ちの方も多いかと思います。
もちろん、空白期間はないに越したことはありません。
とはいえ、働きながら次の転職先を決めるのは意外と困難であり、人によっては仕事が忙し過ぎて、そもそも転職活動をする時間が全くないケースもあるでしょう。
そうなってくると、退職してから転職活動を始める選択肢も検討する必要があるでしょうが、空白期間がネックになって転職活動が難航してしまったら、死活問題になりかねません。
果たして転職における空白期間は、半年以内であれば問題ないのでしょうか?
今回はこの点について、書いていきたいと思います。
一応、私も転職歴は4回あり、過去に最長で9ヶ月の空白期間を作ってしまった経験もありますので、多少の参考にはなるかと…。
転職における空白期間は半年以内であれば特に問題なし
さて、さっそく私なりの結論を申し上げますと、
「転職における空白期間は半年以内であれば特に問題なし」
です。
もちろん、空白期間をどう捉えるかは企業によって異なります。
中には、「空白期間は3ヶ月以内まで」という厳しい基準を設けている企業もありますが、半年以内の空白期間であれば、基本的に選考で大きく不利になることはありません。
どういうことか、これから順を追ってご説明します。
転職における空白期間は半年以内であれば特に問題ないと言える理由
ではなぜ、「転職における空白期間は半年以内であれば特に問題ない」と言えるのでしょうか?
理由としては、以下の3つが挙げられます。
- 空白期間の説明がしやすいから
- 企業側も特に問題視しないから
- 失業手当を受給できるから
①空白期間の説明がしやすいから
まず挙げられる理由は、「空白期間の説明がしやすいから」です。
転職活動に要する期間は、一般的には半年前後と言われています。
つまり、空白期間が半年以内であれば、「退職後は転職活動に専念していた」という理由で通用することになります。
空白期間が長引くにつれ、そのことについての説明が難しくなりますが、半年以内の空白期間であれば説明もしやすいため、転職活動に支障をきたすケースは少ないでしょう。
空白期間が半年以内であれば、そもそも面接で空白期間について聞かれることはほとんどありません。
②企業側も特に問題視しないから
2つ目の理由は、「企業側も特に問題視しないから」です。
空白期間が長引いてしまうと、企業側はどうしても下記のような疑いを持ってしまい、採用を敬遠する傾向があります。
- 「働く意欲が低いのではないか?」
- 「能力が低いor何かしらの問題があるから、どこからも採用されないのではないか?」
- 「社会人としての感覚が鈍っているのではないか?」
その点、半年以内の空白期間であれば、企業側から上記のような疑いを持たれる可能性はほとんどありません。
実際、採用担当者を対象にしたアンケート調査によると、「ブランクがあると選考で不利になる」と回答した人が9割近くを占めているものの、採用担当者の間では、「ブランク=半年を超える空白期間」といった認識が浸透しているようです(参照:WORKPORT『転職・仕事の調査データ【採用担当者編】「Q.017職務経歴におけるブランク期間があると不利になりますか?」』)。
このように、半年以内の空白期間であれば企業側も特に問題視しない傾向があるため、転職活動に支障をきたすケースは少ないでしょう。
③失業手当を受給できるから
3つ目の理由は、「失業手当を受給できるから」です。
失業中は収入源が断たれるため、生活費の問題も考慮しなければなりません。
その点、半年以内の空白期間であれば失業手当を頼りに、転職活動に専念することが可能となります。
失業手当を受給するためには色々と条件を満たす必要がありますが、直近で退職した職場で1年以上の勤務歴があれば、多くの方が失業手当を受給できるハズです。
基本的に、自己都合退職であれば通常2ヶ月の給付制限期間(2020年10月前の退職であれば3ヶ月)の後に、90日間は失業手当を受給できます(※)。
※…受給要件や給付制限期間・受給日数等は人によって異なるため、下記にて詳細をご確認ください。
参照:厚生労働省ハローワークインターネットサービス『基本手当について』
このように、半年以内の空白期間であれば失業手当をアテにできるため、金銭的に追い込まれることも少ないでしょう。
半年以内の空白期間に関する質問
本章では、半年以内の空白期間に関する質問をQ&A形式でご紹介します。
Q.履歴書に空白期間ができた理由を書く必要はある?
空白期間が半年以内であれば、履歴書に空白期間ができた理由の記載は不要です。
前述の通り、転職活動に要する平均期間は半年前後であるため、半年以内の空白期間であれば履歴書に特に理由を記載する必要はありません。
◆履歴書の記載例
年 | 月 | 職歴 |
2017 | 4 | ●●株式会社 入社 |
2023 | 8 | 一身上の都合により退職 |
現在に至る |
Q.面接で空白期間中に何をしていたかと聞かれたら?
「転職活動をしていました」と回答すれば、特に問題ありません。
空白期間が半年以内であれば、そもそも面接で空白期間について聞かれることは少ないでしょうが、仮に聞かれたとしても、落ち着いて「転職活動に専念していた」旨の回答をしましょう。
Q.空白期間中にアルバイト等をしていたら、履歴書に書いた方がいい?
アピールに繋がりそうであれば、書くことをオススメします。
例えば、本業と関係のあるような業務内容のアルバイト等をしていたのであれば、履歴書に書くことで感覚が鈍っていないことのアピールになり得ます。
逆に、アピールに繋がらない(お金を稼ぐためだけに行ったような)アルバイト等であれば、無理に履歴書に記載する必要はないでしょう。
▼アルバイトの経験を履歴書の職歴欄に書くことの是非については、下記の記事をご参照ください。
まとめ:転職活動は半年以内を目安に計画を立てるのがベスト
最後にまとめておきます。
◆転職における空白期間は半年以内であれば特に問題ないと言える理由
- 空白期間の説明がしやすいから
- 企業側も特に問題視しないから
- 失業手当を受給できるから
冒頭でも述べた通り、空白期間はないに越したことはありません。
しかしながら、半年以内の空白期間であれば転職活動に支障をきたすケースは少なく、失業手当もアテにできるため、退職してから転職活動を始めるという手段も選択肢の1つとなり得るでしょう。
ただし、空白期間が半年を超えてしまうと、転職活動の難易度が一気に上がるため、その点には注意が必要です。
やはり転職活動は半年以内を目安に計画を立てるのがベストと言えるでしょう。
ただし、くれぐれも焦りは禁物です。
以上、またお会いしましょう。