こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
ぬおーーーーっ!
いきなりどうしたんですか⁉
実は、この前退職した職場から「源泉徴収票」が届かないのです。
これはもう、巨人になって襲撃していいレベルですよね?
とりあえず落ち着いてください…。
源泉徴収票は、「その年にその職場でいくら給与が支払われて、所得税をいくら納めたか」が記載された書類です。
年末調整や確定申告の時に必要になる他、収入や在職を証明してくれる重要な書類です。
「そんな重要書類が届かないなんて、これは嫌がらせだ!」
などと思ってしまうかもしれませんが、何かしらの届かない理由があるかもしれませんし、こちらの落ち度で届いていない可能性もあります。
果たして源泉徴収票が届かない時は、どうすればいいのでしょうか?
今回はこの点について、書いていきたいと思います。
一応、私も社労士の資格を有しており、さらに人事部としての実務経験も8年近くありますので、多少の参考にはなるかと…。
▼離職票が届かない場合は、下記の記事をご参照ください。
源泉徴収票が届かない理由
まず前提として、源泉徴収票の発行は、職場の義務です。
それにもかかわらず、なぜ届かないことがあるのでしょうか?
すぐに嫌がらせと決めつけてしまうのは、早計と言えます。
というのも、届かないのにはいくつかの理由が考えられるからです。
具体的には、以下の3つです。
- 発行できるタイミングになっていないから
- 送付先が間違っているから
- 担当者の処理が漏れているから
①発行できるタイミングになっていないから
源泉徴収票は原則として、退職日から1ヵ月以内に発行されることになっています。
しかしながら、給与の支払いのタイミングによっては、1ヶ月以内に発行できない場合もあります。
例えば、残業代の支払いは一括して翌月の給与で支給されることになっている場合などです。
この場合は、翌月の給与支給日にならないと源泉徴収票の金額も確定できないため、退職日から1ヶ月を過ぎての発行になる場合があります。
気になる方は、退職前に担当部署(だいたいは人事部)に、源泉徴収票の発行時期を確認しておくといいでしょう。
②送付先が間違っているから
単純に送付先が間違っていて、届かない可能性もあります。
例えば、退職した後に引っ越した場合です。
もしくは、実家に戻った場合なども該当します。
当然ながら、退職後に住所が変わることを知らせていなければ源泉徴収票は届かないため、ご注意ください。
たいていは、退職前に住所の変更がないか確認されるハズですが、伝えていない場合は届かないこともあり得るでしょう。
なお、転送届を出していても、登録されるまでに1週間前後かかります。
その間に行き違いになる可能性もあるため、注意が必要です。
③担当者の処理が漏れているから
あとは、担当者の処理が漏れているという可能性もあります。
例えば、大量に退職者が発生する時期(3月や年末など)は、漏れてしまう可能性もあります。
※本来はあってはならないことですが…。
また、可能性は低いものの、郵送事故で届かなかったり、ポストに投函された大量のチラシに混ざって一緒に捨ててしまったりすることもあります…。
源泉徴収票が届かない時の対処法
それでは、実際に源泉徴収票が届かなかった時の対処法を見ていきましょう。
具体的には、以下の2つです。
- 前の職場に連絡する
- 税務署に相談する
①前の職場に連絡する
まぁ…、当然といえば当然のことですが…。
前述の通り、住所不定や時期的な問題で届かないこともあります。
よって、まずは前の職場の担当部署に連絡してみましょう。
基本的には、再発送の手続きをしてくれるハズです。
もしも円満退職でなかった場合には気まずいかもしれませんが、退職理由と源泉徴収票の発行とは何の関係もありませんので、心配は無用です。
②税務署に相談する
滅多にないとは思いますが、何度連絡しても源泉徴収票を発行してくれない職場もあります。
その時は、最寄りの税務署に相談してみましょう。
具体的には、『源泉徴収票不交付の届出書』という書類を作成して提出すれば、税務署が動いてくれます。
手数料は不要、提出の期限もありません。
届出書に必要事項を記入して、最寄りの税務署に提出するだけです。
最終手段ではありますが、ここまですればさすがに源泉徴収票を入手できるハズです。
届出書については、下記のリンク先からダウンロードしてください。
ただし、職場の源泉徴収票の保存期間は税務上7年と定められており、それを過ぎると入手するのが非常に難しくなるため、ご注意ください。
まとめ:源泉徴収票が届かなかった場合には、早めに対応しましょう
最後にまとめておきます。
◆源泉徴収票が届かない時の対処法
- 前の職場に連絡する
- それでもダメなら、税務署に『源泉徴収票不交付の届出書』を提出する
前職の源泉徴収票が必要になるのは、たいてい年末調整の時期(11~12月頃)です。
そこで初めて、前職の源泉徴収票が手元にないことに気付く方も多いようです。
ただ、年末の時期はどこの職場も繁忙期のため、直前に催促しても期日までに手元に届かない可能性があります。
よって、源泉徴収票が届かない場合には、年末になってから催促するのではなく、気付いた時点で早めに催促しておきましょう。
それで、あれから源泉徴収票は届いたのですか?
いやぁ、よく考えたら私はずっと『自宅警備員』なので、そもそも前職も何もありませんでした。
………。
以上、またお会いしましょう。