こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
「転職活動は在職中から始めるべきなの?」
「それとも退職してから、本格的に始めた方がいいの?」
転職を検討しているのであれば、このように迷う方も多いかと思います。
実際のところ、転職活動を在職中に行うか退職後に行うかはそれぞれ一長一短で、どちらにもメリット・デメリットが存在します。
よって、いきなり結論を申し上げますと…、
「それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、自身に適した方を選択する」
しかないと思います。
そこで今回は、転職活動を在職中に行う場合と退職後に行う場合のメリット・デメリットについて、書いていきたいと思います。

一応、私も転職歴は4回ありまして、在職中・退職後の両方の転職活動を実際に経験しておりますので、多少の参考にはなるかと…。
在職中に転職活動を行うメリット

ではまず、在職中に転職活動を行うメリットについて見ていきたいと思います。
①収入源を確保できる
在職中に転職活動を行うことの最大のメリットは、収入源を確保できることだと思います。
やはり職探しをしている時の最大の懸念は、「一文無しになったらどうしよう」という収入面での不安ではないでしょうか?
ですが、在職中であればとりあえず毎月の給与があるため、その心配はしなくて済みます。
最低限の生活費があってこそ、日々の生活は成り立ちます。
少なくとも路頭に迷う心配がないというのは、地味ですが非常に大きなメリットです。
②空白期間(ブランク)が発生しない
また、在職中に転職活動を行えば、空白期間(ブランク)が発生しません。
空白期間の捉え方は人それぞれですが、中には否定的に捉える方もいます。
企業によっては、採用選考の際に空白期間がマイナスポイントとして評価されてしまう事もあります。
あっては絶対にダメというわけではありませんが、空白期間は無いに越したことはないでしょう。
また、空白期間が無ければ仕事の勘も鈍らないので、新しい職場にも比較的スムーズに入っていけるかと思います。
この点もメリットになるでしょう。
③現職に残るという選択肢も取れる
万が一、転職活動が思うようにいかず途中で挫折したとしても、在職中であれば現職に残るという選択肢も取れます。
転職活動は、どうしてもタイミングや運の要素もあります。
なので、あっさり決まる場合もあれば、予想以上に長期戦になる場合もあります。
そんなどうなるかわからない状況の中で、現職に残るという保険があれば、精神面においても非常に大きいかと思います。
「最悪のケースも想定しておきたい」という方であれば、在職中の転職活動を選択する方がいいでしょう。
在職中に転職活動を行うデメリット

それでは次に、在職中に転職活動を行うデメリットを見ていきたいと思います。
①転職活動に集中できない
在職中に転職活動を行うことの最大のデメリットは、転職活動に集中できないことだと思います。
やはり働きながらの転職活動は、色々と制約があります。
現職が忙しければ活動にあまり時間が割けず、そもそも応募もろくにできない状況になることも多いです。
時には仕事で緊急のトラブルが発生してしまい、約束していた面接に行けなくなるケースも発生します。
また、面接を受ける関係で有給休暇を使ったり中抜けしたりすることも多くなるため、どうしても周りから怪しまれてしまいます。
このように、在職中は転職活動に色々と制約がかかってしまいます。
在職中の転職活動は想像以上にパワーと労力が必要になることを、事前に認識しておいた方がいいでしょう。

ちなみに有給休暇の申請理由は、「私用のため」だけで大丈夫です。
嘘の理由を考える必要はありません。
②入社可能日の調整が難しい
また、在職中に転職活動を行うと、入社可能日の調整が難しくなるというデメリットも発生します。
在職中の転職活動であれば、内定をもらってから退職の意志を伝えることになるでしょうから、どうしても転職先の入社日が遅れがちになってしまいます。
もしかしたら入社可能日がネックになって、採用を見送られるケースがあるかもしれません(※可能性は低いですが、0ではありません)。
また、引継ぎ等が難航してしまい、退職希望日通りに退職できないケースも発生します。
この辺りもデメリットとして、認識しておく必要があるかと思います。
退職後に転職活動を行うメリット

では今度は、退職後に転職活動を行うメリットについて見ていきたいと思います。
①転職活動に集中できる
退職後に転職活動を行うことの最大のメリットは、転職活動に集中できることだと思います。
特に面接日の調整等に苦労しなくなるのは、かなり大きいです。
当然ながら、退職後は日中の時間も全て転職活動に費やせるため、単純に応募できる数も増やせますし、準備や対策にも十分に時間を割くことができます。
結果として、内定をゲットできる可能性も高まります。
②入社可能日の調整がしやすい
退職後に転職活動を行えば、入社可能日の調整がしやすくなります。
この点も大きなメリットです。
もちろん採用選考においては、スキルや経験、人柄などが重視されます。
ですが、入社可能日というのも選考の際には、ポイントになったりするのです。
前述の通り、入社可能日がネックになって、採用を見送られるケースも0ではありません。
しかし、既に退職しているのであれば、その辺りの心配は無用です。
極端な話、内定後の翌日からでも働けますので…。
③失業保険を受給できる
純粋なメリットではないですが、もし転職活動が長引いてしまったとしても、失業保険を受給できます。
自己都合退職の場合には、2ヶ月の給付制限期間(2020年10月前の退職であれば3ヶ月)が付いてしまうものの、失業保険は最低でも90日分は受給することができます。
であれば、追加で約3ヶ月ほどの転職活動期間を確保できます。
もちろん失業保険を受給する前に転職先が見つかることがベストでしょうが、万が一の時には失業保険の存在は非常に大きいと言えるでしょう。
※念のため、失業保険の受給要件を満たしているか、下記リンク先の『受給要件』をご確認ください。
出典:厚生労働省ハローワークインターネットサービス『基本手当について』

基本的には、現職で1年以上の勤務歴があれば失業保険の受給対象になります。
退職後に転職活動を行うデメリット

それでは最後に、退職後に転職活動を行うデメリットを見ていきたいと思います。
①経済的に不安定になる
退職後に転職活動を行うことの最大のデメリットは、経済的に不安定になることだと思います。
転職先が決まるまでは、ほとんどの方が無収入になるハズです。
しかも、転職活動には交通費や写真代(場合によってはスーツ代)などなど、色々と出費がかさみます。
いくら失業保険があるとは言っても、経済的に不安定になることは避けられません。
やはりある程度の貯金は、用意しておく必要があるかと思います。
②空白期間(ブランク)が発生してしまう
当然ですが、退職後に転職活動を行うのであれば、空白期間(ブランク)が発生してしまいます。
基本的に空白期間が半年以内であれば、採用選考の際に大きな影響はないかと思います。
ですが、予想以上に転職活動が長引いてしまうと、空白期間が半年以上になってしまうことも十分にあり得ます。
空白期間が長くなると、再就職のハードルも上がってしまいます。
その辺りのリスクも、認識しておいた方がいいでしょう。
▼空白期間ができてしまった時の対処法は、下記の記事をご参照ください。
③モチベーションの維持が難しい
退職後は日中の仕事がないため、転職活動に専念できるというメリットがある反面、モチベーションの維持が難しいというデメリットもあります。
やはり転職活動にも波があります。
調子よく書類選考を通過できる時もあれば、連敗が続いてしまう時もあります。
うまくいっている時はいいでしょうが、そうでない時はどうしてもモチベーションが下がってしまいます。
転職活動は、基本的に長期戦です。
モチベーションの維持も重要になってくることは、事前に認識しておいた方がいいかと思います。

定期的に完全オフの日を設けるなど、適度に息抜きをするようにしましょう。
有給休暇の消化期間も有効活用しましょう

なお、退職する際は最終出勤日の後に残っている有給休暇を消化することができるため、この期間も有効活用しましょう。
有給休暇の消化期間中は、当然ながら仕事をする必要がないため、転職活動に専念できます。
しかもその間は給与が出ますし、空白期間にもなりません。
有給休暇が何日残っているかは人それぞれでしょうが、それなりに残っているという方は、有給休暇の消化期間も考慮した上で、計画を立てることをオススメします。

運よく早めに転職先が決まれば、もちろん残りの有給休暇は自由時間になります。
▼退職時における有給休暇の買取の可否については、下記の記事をご参照ください。
まとめ:転職活動に焦りは禁物
最後にまとめておきます。
- 転職活動を在職中に行うか退職後に行うかは、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、自身に適した方を選択するようにする
- 有給休暇の消化期間中は転職活動に専念できるため、この期間も有効活用できるように計画を立てる
転職活動を在職中に行うか退職後に行うかは、どちらにもメリット・デメリットが存在します。
どちらがいいのかは一概には言えないため、自身の状況やリスクを十分に考慮した上で、慎重に検討する必要があります。
いずれにせよ、転職活動に焦りは禁物です。
基本的に転職は長期戦になります。
納得のいく転職先が見つかるよう、粘り強く活動を続けていきましょう。

辛抱強く続けていれば、いずれ光は見えてくるものです。
以上、またお会いしましょう。