こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
「ぼーっとしてんじゃねーぞ!」
こんな風に、学校や職場で怒られたことはないでしょうか?
ちなみに私は、しょっちゅうありました。
具体的には、新商品のアイスを衝動買いしてしまう頻度と同じくらいです(週に1、2回)。
確かにぼーっとしている状態は、周りの目にはダラけているように映るため、世間的にはあまりいいイメージではないかもしれません。
しかし、私は思うのです。
「人生にはぼーっとする時間が必要である」
と。
今回はこの点について、書いていきたいと思います。
ぼーっとする時間の必要性
偉そうに語ってしまいましたが、実はぼーっとする時間の必要性は、既に脳科学の分野で解明されつつあるようです…。
無念…。
なんと脳には「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」という、ぼーっとしている時に活発になる神経回路があるのです。
お風呂にぼーっと入っている時やぼーっと散歩している時に、ふと素晴らしいアイデアが頭に浮かんだ経験はないでしょうか?
実はそのひらめきこそが、DMNによって生み出されているのではないかと注目されているのです。
DMNの本来の機能は、脳内のさまざまな領域の活動を統括したり、情報を整理したりすることですが、「その活動の副産物として、突然のひらめきが生まれているのではないか?」とも考えられているようです。
そして驚くことに、DMNは脳全体の消費エネルギーの約75%を消費していると言われています。
私たちの感覚からすると、本を読むなど意識的な活動をしている時の方が、脳はエネルギーを消費しているイメージです。
しかし実際は、意識的な活動をしていない時の方がこれから起こるかもしれないことに備えるため、脳はエネルギーを消費しているのです。
DMNがそれほどのエネルギーを消費しているのであれば、ぼーっとしている時にひらめきが生まれやすいのも納得がいきます。
であれば、新たなアイデアを生み出したり考えを整理したりする意味でも、「人生にはぼーっとする時間が必要である」と言えるのではないでしょうか?
ぼーっとする時間は工夫しだいで、いくらでも作れる
「いや、そうは言っても、忙しくてなかなかぼーっとする時間は作れないよ」という方も、中にはいらっしゃるかと思います。
確かに忙しい現代社会においては、ぼーっとする時間はなかなか無いかもしれませんが、ぼーっとする時間は工夫しだいで、いくらでも作ることが可能です。
そこで本章では、ぼーっとする時間の作り方の例をご紹介します。
具体的には、以下の3つが挙げられます。
- 仕事の合間にぼーっとする
- スキマ時間にぼーっとする
- 休日にぼーっとする
①仕事の合間にぼーっとする
平日の大半の時間を費やしているのが、仕事です。
であれば、その仕事の合間にちょくちょくぼーっとする時間を入れてみましょう。
………。
………。
いえ、ふざけてはいません。
ほとんどの人は、8時間勤務の間ずっと作業に集中することはまず無いでしょうし、そもそも不可能だと思います。
むしろ適度にぼーっとする時間を入れた方が、仕事の効率が上がるのではないでしょうか?
実は仕事のできる人間ほど、ぼーっとする時間を無意識に作っているとも言われています。
私も経験上、頭の回転が速くて仕事が早い人ほど、ぼーっとしている姿を目にすることが多かった気がします(いわゆる「オンオフのスイッチ」をうまく切り替えているのでしょう)。
さすがに堂々とぼーっとしているのは気が引けるでしょうから、小難しい資料を見ているフリやメールを読んでいるフリをしながら、ぼーっとする時間を捻出しましょう。
どうしても周りの目が気になるようでしたら、トイレにでも行くフリをして、屋外でぼーっとすることをオススメします。
あなたはふだんから離席しすぎで、サボっているのがバレバレです!
②スキマ時間にぼーっとする
最近は「スキマ時間を有効活用」なんてフレーズをよく耳にすると思いますが、これにも1つ乗っかってみましょう。
「スキマ時間を有効活用」と聞くと、英語学習や読書、情報収集などを想像する方が多いかと思いますが、そのスキマ時間にあえて「ぼーっとする」という選択肢も加えてみるのです。
スキマ時間を有効活用しようという心がけは、素晴らしいことです。
とはいえ、あまりに効率性を追求しすぎると色々と疲れてしまい、逆に非効率になってしまうという「効率性の罠」にハマってしまう可能性があります。
「スキマ時間ができたけど、何もする気が起きない…」なんて時は、ぜひ何も考えずぼーっとしてみましょう。
ちなみにスマホをいじってしまうと、ぼーっとしている時間にはならないため、注意が必要です。
③休日にぼーっとする
休日は平日に比べて自由時間が圧倒的に多いわけですから、それを有効活用してぼーっとする時間を作ってみましょう。
「せっかくの休日なんだから、アクティブに過ごしたい」という気持ちもわかりますが、何も無理して予定を入れる必要はないかと思います。
平日に忙殺されている方であれば、なおさらです。
やりたいことがたくさんあるというのは素晴らしいことですが、それが逆に「何かやらなきゃ」というプレッシャーになってはいないでしょうか?
論破王のひろゆき氏も、「休むのが下手な人の特徴は、ぼーっとすることに罪悪感を覚えること」とおっしゃっています。
自由時間の多い休日こそ、あえてぼーっとする時間を作ってもいいのではないでしょうか?
まとめ:ぼーっとする時間を作れば、勝負所で力を発揮できる
最後にまとめておきます。
- 脳には「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」という、ぼーっとしている時に活発になる神経回路がある
- ぼーっとしている時こそ、ひらめきが生まれやすい
- ぼーっとする時間は工夫しだいで、いくらでも作れる(仕事の合間・スキマ時間・休日など)
冒頭でも述べた通り、確かにぼーっとしている状態は、周りの目にはダラけているように映るため、世間的にはあまりいいイメージではないかもしれません。
しかし、何事にもメリハリが必要です。
個人的には、ぼーっとする時間を作れば、勝負所で力を発揮できると考えています。
ぜひあなたもぼーっとする時間を意識的に作り、より良いパフォーマンスを発揮していきましょう。
………………。
………………。
………あ、すみません。
ぼーっとしていましたが、今回はこれで終わりです。
以上、またお会いしましょう。