こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
「体験入社はほぼ採用と思っていいの?」
転職活動中であれば、このような疑問をお持ちの方も多いかと思います。
体験入社とは、文字通り、入社を希望する者に一定期間働いてもらい、職場や業務を体験してもらうことです。
期間は半日から数日、長い場合には数ヶ月と、企業によってさまざまです。
そんな体験入社ですが、応募者側として気になるのは、やはり選考結果への影響でしょう。
企業側もわざわざ体験入社の機会を設けてくれるのであれば、採用はほぼ確定と捉えることもできます。
果たして、体験入社はほぼ採用と考えていいのでしょうか?
今回はこの点について、書いていきたいと思います。
一応、私も転職歴は4回あり、更に8年近く人事部として採用する側の実情も見てきましたので、多少の参考にはなるかと…。
体験入社=ほぼ採用かどうかは企業しだい
「体験入社はほぼ採用と言えるのか?」
この点について、さっそく結論を申し上げますと、
「企業しだい」
ということになるかと思います。
なぜなら、体験入社を実施する目的は企業によってさまざまであり、場合によっては不採用になることもあり得るからです。
よって、体験入社=ほぼ採用とは、一概には言い切れません。
しかしながら、体験入社によって不採用になる可能性があるかどうかは、事前に判別可能です。
以下でそれぞれのケースを見ていきましょう。
体験入社後に不採用の可能性があるケース
体験入社後に不採用の可能性があるケースとしては、選考の一部として体験入社を実施するケースが挙げられます。
具体的には、一次or二次面接後といった、内定が出る前に実施されるケースです。
このようなケースにおいては、体験入社を通じてコミュニケーション能力や協調性、仕事の進め方などが見られているため、体験入社の評価によっては不採用になる可能性もあるでしょう。
体験入社後に不採用の可能性がないケース
一方、体験入社後に不採用の可能性がないケースとしては、選考プロセスとは別に体験入社を実施するケースが挙げられます。
具体的には、内定が出た後に実施されるケースです。
このようなケースにおいては、既に内定が出ているため、体験入社は純粋に職場や業務への理解を深めてもらうために実施されていると考えられます。
よって、体験入社の評価によって内定が取り消されることはありません。
とはいえ、体験入社は職場の人たちとの初顔合わせの場にもなるため、気を引き締めて臨む必要があります。
体験入社では何をする?
さて、実際に体験入社に参加することになった場合、気になるのは「体験入社では何をするのか?」ということだと思います。
ただ、体験入社で何をするのかは企業によって異なるため、こればかりは実際に参加してみないとわかりません。
顔合わせ的な意味で、配属予定の部署の人たちとのミーティングやランチだけで終わる場合もあれば、PCの基本操作ができるかどうかをチェックするために、簡単な入力業務を依頼される場合もあります。
いずれにせよ、体験入社に参加している時点では、まだ正式に入社しているわけではないため、本格的な業務を任されることは基本的にないでしょう。
ただし、長期の体験入社(数週間~数ヶ月)の場合には、先輩社員について実務を経験したり、短期のプロジェクトに参加したりすることもあります。
体験入社に関するよくある質問
本章では、体験入社に関するよくある質問をQ&A形式でご紹介します。
Q.体験入社とインターンの違いは?
最大の違いは対象者です。
体験入社は全ての入社希望者を対象としているのに対し、インターンシップは基本的に大学生や専門学校生などの学生のみを対象としています。
そのため、企業によっては中途採用向けの体験入社のことを、「中途採用インターン」と呼ぶこともあります。
Q.体験入社に参加したら、給与は支給される?
企業によります。
基本的に指揮命令によって業務に従事する場合には、たとえ簡単な業務であっても給与は支給されるハズです。
逆に、顔あわせやランチだけで業務に従事しない場合には、給与は発生しない可能性が高いでしょう。
Q.体験入社後に内定辞退はできる?
可能です。
「体験入社に参加=内定の承諾」ではないため、体験入社後であっても内定は辞退できます。
気まずいかもしれませんが、合わないと感じた場合や他に行きたいところがある場合には、内定を承諾する必要はありません。
むしろ、体験入社は職場の雰囲気を知る絶好の機会であるため、内定を承諾するかどうかの判断材料として有効活用しましょう。
▼内定辞退が気まずい場合には、下記の記事をご参照ください。
まとめ:体験入社は職場の雰囲気を知る絶好の機会
最後にまとめておきます。
- 体験入社=ほぼ採用かどうかは、企業によって異なる
- 選考の一部として体験入社を実施する企業であれば、体験入社の評価によっては不採用になる可能性もある
- 選考プロセスとは別に体験入社を実施する企業であれば、体験入社の評価によって内定が取り消されることはない
繰り返しになりますが、体験入社=ほぼ採用かどうかは企業しだいです。
仮に体験入社が選考とは関係ないとしても、これから一緒に働く人との顔合わせの場にもなるため、気は抜けません。
とはいえ、体験入社は応募者側にとっても、職場の雰囲気を知る絶好の機会となります。
実際に入社するかどうかの判断材料として、体験入社をうまく活用しましょう。
「百聞は一見に如かず」ではありませんが、企業を知るには職場の雰囲気を自分の肌で感じるのが最も効果的です。
以上、またお会いしましょう。