こんにちは、夢頭(ユメガシラ)です。
「ネット上の企業の口コミって、実際のところどれくらい信憑性があるの?」
転職活動中であれば、このような疑問を抱く方もいらっしゃるかと思います。
気になる求人があった場合、まずはその企業についてネットで調べる方も多いでしょう。
ですが、企業の検索結果には、だいたいネガティブな口コミが出てきます。
せっかく応募してみようかと考えていたのに、あまりにボロクソな口コミが書かれていると、応募するのをためらってしまうかもしれません。
果たしてネット上の企業の口コミは、どれほどの信憑性があるのでしょうか?
今回はこの点について、書いていきたいと思います。
一応、私も転職歴は4回あり、転職活動には毎回苦戦を強いられてきたため、多少の参考にはなるかと…。
▼ホワイト企業の見分け方については、下記の記事をご参照ください。
企業の口コミに信憑性はほとんどなし
さて、さっそく私なりの見解を申し上げますと、
「ネット上の企業の口コミに信憑性はほとんどなし」
です。
もちろん、中には信頼できる口コミもあるでしょう。
しかし、基本的には口コミの多くが信憑性が低い、もしくは0であり、総じて「信憑性はほとんどなし」というのが私個人の見解です。
やはりネット上の口コミはあまり鵜呑みにせず、参考程度にしておくのがいいでしょう。
これから順を追って、ご説明します。
企業の口コミに信憑性がほとんどない理由
ではなぜ、ネット上の企業の口コミには信憑性がほとんどないのでしょうか?
具体的な理由としては、以下のものが挙げられます。
- 匿名での投稿だから
- 内容が誇張されやすいから
匿名での投稿だから
企業の口コミは、基本的に匿名での投稿です。
この点については、実名制であるとほとんど誰も投稿しなくなるため、当然と言えば当然かもしれません。
しかしながら、この匿名での投稿こそが、信憑性を下げている最大の要因であるとも言えるのです。
インターネットの匿名性の是非はたびたび議論されていますが、匿名性の陰に隠れて素行が悪くなる人が多くなるのも事実です。
このことは、Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグ氏の実姉である、ランディ・ザッカーバーグ氏も同様の発言をしています(参照:スラド『Facebookのランディ・ザッカーバーグ曰く「インターネットの匿名性は無くすべき」』)。
もちろん匿名であるがゆえに、ありのままの真実を書き込む人も一定数は存在するでしょう。
しかしながら、外部の人間が「どの口コミの内容が真実なのか」を見極めることは非常に困難です。
よって、匿名の投稿である口コミの信憑性は低いと言わざるを得ず、参考程度に見ておくのが適切と言えるでしょう。
内容が誇張されやすいから
また、匿名投稿である件とも関係してきますが、口コミの内容は誇張されているケースが多いのも事実です。
口コミを投稿する理由は人それぞれでしょうが、せっかく投稿するのだから読者の注目や「いいね」を集めたいと思うのが、多くの投稿者の心理ではないでしょうか?
※一般的な口コミサイトに「いいね」の機能はありませんが…。
ですが、ありきたりな内容だと読者に興味を持ってもらうことは難しいでしょう。
その結果、内容が誇張されるケースが多くなるのです。
誇張された内容は読み物としては面白いものの、情報としては不適切です。
であれば、やはりネット上の口コミは、参考程度にとどめておくのが賢明と言えるでしょう。
企業の口コミを参考にする際のポイント
さて、いくらネット上の企業の口コミの信憑性は低いとは言っても、中には参考になる部分もあります。
そこで本章では、「ネット上の企業の口コミを参考にする際のポイント」について解説していきます。
具体的には、以下の通りです。
- 客観的な内容のみをピックアップする
- 投稿時期をチェックする
- 部署をチェックする
客観的な内容のみをピックアップする
主観的な意見はどうしても個人の価値観や先入観が入ってしまうため、口コミを参考にする際は、客観的な内容のみをピックアップするようにしましょう。
例えば、
- 「残業がとにかく多い」
- 「残業は月20時間前後、繁忙期はさらに増える」
このような投稿があった場合、残業が多いか少ないかは個人の主観であるため、1.の内容ではあまり参考になりません。
一方、2.の内容では客観的な事実(具体的な残業時間)が書かれているため、情報としてはこちらの方が適切です。
「月の残業20時間」が多いと感じるか普通と感じるかは、個人差があります。
普通と感じるのであれば、その人にとってはそれほど大きなマイナス要素にはならないでしょう。
特に福利厚生関係は客観的な記述内容が多いため、福利厚生を重視する方であれば、口コミも十分に参考になるでしょう。
投稿時期をチェックする
いくら口コミが客観的な内容であったとしても、何年も前の投稿であれば信憑性はガクンと下がります。
そのため、口コミを参考にする際は、投稿時期についても必ずチェックするようにしましょう。
特に最近は世の中の変化が激しく、業績や景気の変動で企業の経営方針や雰囲気もガラリと変わってしまいます。
たとえ100%正確な内容であったとしても、時が経つにつれて信憑性は下がっていきます。
口コミを参考にする際は、なるべく直近のものを選ぶようにしましょう。
部署をチェックする
同じ企業であっても、部署によって環境が大きく違うことは往々にしてあります。
例えば、営業部は厳しいノルマで有名だったとしても、経理や総務などの事務職は特にノルマもなく働きやすいというケースです(※逆のパターンもアリ)。
よって、口コミを参考にする際は、部署についても必ずチェックするようにしましょう。
特に企業の規模が大きくなるほど、部署ごとの違いが顕著になってきます。
自分とは関係のない部署の情報はほとんど参考にならないため、注意が必要です。
まとめ:口コミはあくまで口コミ
最後にまとめておきます。
◆ネット上の企業の口コミに信憑性がほとんどない理由
- 匿名での投稿だから
- 内容が誇張されやすいから
◆ネット上の企業の口コミを参考にする際のポイント
- 客観的な内容のみをピックアップする
- 投稿時期をチェックする
- 部署をチェックする
繰り返しになりますが、ネット上の企業の口コミは参考程度に見ておくのが適切です。
やはり、口コミはあくまで口コミなのです。
判断材料としては、面接時の印象や職場の雰囲気などの方が遥かに重要と言えます。
少なくとも、口コミの内容だけで内定辞退を決断するのは避けた方がいいでしょう。
▼内定をもらっても気が進まない時の対処法については、下記の記事をご参照ください。
以上、またお会いしましょう。